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芦ノ湖のボートフィッシングについて(改訂版・その6) [釣りノウハウ(実釣編)]

このシリーズも、今回から実際にボートに乗って釣りをする場面を想定しての内容になります。まずは、手漕ぎボートでの注意点についてご説明したいと思います。

《乗・下船時》
桟橋から乗船する時にボートが動いて又裂き状態になることがありますので気を付けてください。まずは何も持たずに、桟橋の杭を手で持ってバランスを取りつつ、ボートが桟橋から離れないようにしながら乗船するとよいと思います。釣り具は桟橋の端に置いておき、乗船後ボートに乗せます。下船時は、もやい(舳先や船尾についているロープの輪)を桟橋の杭にかけた後、先に釣り具を桟橋に下ろしてから下船することをお奨めします。またこの前後に、桟橋とボートの間に手などを挟まないようにご注意ください。

なお、ボート内は狭く安定しないためタックルは予め乗船前にセットした方が良いと思いますが、ロッドをボートのヘリから出していると桟橋とボートの間に挟まれて折れる恐れがありますので、沖に出るまでしっかりボート内に納めておきます。

《乗船中》
アンカー(錨)を上げ下げする際に舳先に移動する必要がありますが、これを除いては出来るだけ移動しないようにします。また、やむなく移動する際には直立するのは危険で体勢を低く保ちボートのヘリにつかまりながら移動します。キャストやリトリーブ時に立って行う方がいますが手漕ぎボートは非常に不安定でバランスを崩しやすく落水の恐れがあり危険です。ボートに座るか立膝の状態で行うことをお奨めします。私は常に座ってキャストしていますが、シンキングラインにビーズ等ウェイトの付いた毛バリの組み合わせの場合は意外と飛んでくれますので無理はしないことです。また、魚が掛かってやり取りする際も、魚の動き次第では体の向きを変えて対処する必要がありますが、この場合も直立せずに立膝で対応するようにしています。
こちらは2019年の4月にキャンプ場沖で魚とやりとりしているところを兄が撮ってくれたものです。画像左側の岸側にキャストしてヒットした後、沖に向かってレインボーが走っています。ヒットした時は岸に向かってボートに座っていましたが、途中から立膝になって向きを変え対処しています。
190420芦ノ湖 (57).jpg

特に舳先からアンカーロープが出ていることから、これにラインが絡まないように特に注意しています。
190420芦ノ湖 (56).jpg
結局この時は360度回ってランディングしましたが、直立はしていません。

《航行時》
解禁当初はかなりのボートが出ていますのでぶつからないように注意します。特に手漕ぎの場合は、ボートの後方を見ながら漕ぐことになりますので、こまめに前方を確認する必要があります。なお他のボートと行き交う場合、基本は右側通行になるそうです。

また、アンカーを下して釣りをしているボートが進行方向にある場合、ラインの出ている方向(狙っている方向)の近くを通るのは迷惑になります。岸に釣り人がいる場合も、岸に近づきすぎないようにします。お互いがキャストして交差しない距離(目安として50m以上、相手がルアーで飛距離がある時はそれ以上になります)を保つ必要がありますが、風の影響でそれより近づいてしまうことがあります。その時は声を掛けるようにしましょう。

こちらは今年の解禁後最初の土曜日(3/6)の飯塚沖からキャンプ場沖を撮ったものです。沖合(画像左側)にボートが並び風下(この時は岸方向・画像右側)に向かってキャストしています。
210306芦ノ湖 (20).JPG

一方、右側の岸にも多くの方が立ち込んでいました。
210306芦ノ湖 (21).JPG

この間を通って画像奥に進みたいところでしたが迷惑になると思い、暫くこの位置にボートを係留して釣ることにしました。更に先に進みたい場合は、画像左側の沖合を通ると周囲の方に迷惑を掛けないと思います。

また、芦ノ湖特有ですが、観光名物の海賊船の桟橋やその航路周辺は何故か良いポイントになっています・・・。横切る時は、安全のため左右から海賊船が近づいていないことを確認します。また、桟橋近くや航路周辺にアンカーを下ろさないことも重要です。

《停船時》
最初は釣れている先行者がいるところの近くにアンカーを下ろして釣ることが多いと思いますが、アンカーを下ろす際には、乱暴に投げ入れてドボンと音を立てるようなことは避けた方が良いと思います。またアンカーを繋いでいるロープをボートのヘリにつけたままでおろすと大きな音と振動がするのでこれも極力避けるのが得策です。折角良いポイントであっても、魚を散らしては元も子もありません。

また、アンカーロープは少し余裕を持たせて別のロープと結んでください。ロープに余裕を持たせずに真下にピンと張った状態にしていると、強い風が吹いた場合アンカーごと引きずられてしまいやすいからです。

なお、自然相手ですので風向きはコロコロ変わります。アンカーを下す際に周囲に迷惑にならないようにしたつもりでも、風が変わると周囲のボートの風下になり、周囲の方のキャストの邪魔になってしまう恐れがありますので、アンカーを下ろす際には、前後左右余裕をもって下ろすことをお奨めします。

こちらは、今年3/19のキャンプ場沖になります。
210319芦ノ湖 (69).JPG

この時は、私が先に釣れ、その情報を得て兄が隣に来て係留したのですが、兄のボートとの距離は正確に測っていませんが30m程はあると思います。このくらいあるとお互いの釣りに支障は出ません。さらに兄のボートの先にもボートが並んでいますが、皆さん同じような距離をとっていました。

なおアンカーを下したら、2本のオールを外し船内に一緒に仕舞うようにします。外さないとキャストの際や、魚とやり取りしている最中にラインが引っかかったりして、トラブルのもとになりますのでご注意ください。

最後に、広い湖上と言っても、ボートの後ろを他のボートが行き交うこともありますので、キャスト時は後ろにも気を付けてください。

以上、ボート釣りは注意すべき事項が多く慣れないと大変だなと思う方もいると思いますが、相応の注意を払うことと、無理はしないということで対処可能ですので、ボート釣りの魅力を楽しんで頂ければ幸いです。

(続く)


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