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芦ノ湖のボートフィッシングについて(改訂版・その8) [釣りノウハウ(実釣編)]

ゴールデンウィークも終わってしまいましたが、このシリーズもいよいよ最終回です[exclamation]

今回は、芦ノ湖のボートフィッシングにおけるキャスト(カウント)、リトリーブと魚が掛った後のやり取り等、実践ノウハウというか留意点について、ご説明して終わりたいと思います。
なお、あくまで私自身の経験から得たものですので、参考にならない部分も多いかと思いますがご了承ください。

《実践ノウハウ》
・キャスト
まずはキャストについてです。ボートを係留すると風を受けて舳先が風上を向き、船尾は風下を向きます。手漕ぎボートでは船尾に向かって座るので、釣り人は風下方向を向くことになります。この状態で船尾(風下)に向かってキャストすると姿勢的にも無理がなく、トラブルが少なく飛距離も稼ぐことが出来ます。以前にも記しましたが、10mもキャストすれば釣りになりますので距離を欲張らないことです。

・カウント
私の釣り方では、主に水深5~8m付近にボートを係留していますが、シンキングラインのタイプⅡかⅢを使い、水深1m~8m程までを丹念に探るようにしています。特に水深3~5m程の中層をメインに狙うので、カウント5~30で引くことが多いのですが、これでもアタリが出ないときは、1分以上待つこともあります。

この場合、重要なのはカウントしている時もラインを弛ませないようにすることです。稀に、カウント中にバイトがあることがありますので。このため、キャスト直後にラインを少し引いて弛みを取ってからカウントするようにしています。
また、カウント中にもボートは風で動くことから、知らぬ間にラインがカーブ(ひどい時はS字を書くようなこともあります)を描いてしまうことがありリトリーブ中にアタリがロッドに伝わらないことがあります。これを防ぐため、キャストした後、遠くの陸上の岩等を目印にしてロッドティップの位置を動かさないようにすることが重要となります。

・リトリーブ
リトリーブについては、釣り人毎にそれぞれ引き方があると思いますので、それをベースにすると良いと思います。私の場合は、ロッドティップを水面に入れて、右手でロッドを持ち左手で約10cmずつ引いていますが、アタリが出ないときは、引くスピードを変えたり、時折ストップアンドゴーを入れて変化を付けたりしています。さらに、ボートの下もポイントなので、出来るだけボートの近くまで気を抜かずに引くことをお奨めします。

また、気を付けないといけないのは、手繰って余ったラインの処理です。大物のアタリは突然来て一挙にラインが引き出されますので、ラインが絡まないように足元にも注意を払う必要があります。私は、過去ライン自体が絡んだり、靴紐やリールのハンドルにラインを引っ掛けたりしてティペット切れを喰らう等、山ほど失敗しています・・・[たらーっ(汗)]。なお、リトリーブ中のリールのドラグ調整ですが、私は大物に備えてバックラッシュが起きない範囲で緩々にしています。

・アワセ
私は、普段管理釣り場でのルースニングや小渓流でのドライフィッシングをメインに楽しんでいるため、リトリーブフィッシングでもアタリが出るとつい反射的にロッドを立ててアワセてしまう癖があります。しかし、リトリーブフィッシングではアワセは禁物で、アタリが出たときも同じペースでリトリーブを続け自動的にフッキングさせることが重要です。仮にフッキングしてグッと重くなった後に外れてしまっても、追い食いをする可能性があるので特にロッドを立てずに引き続けることが大切ですが、4/9の釣行では珍しく事前にこのことを意識して臨みました。結果としてナナマルのレインボーとロクマルのブラウンをゲットし自己記録を2つもを更新することが出来ましたが、実はどちらも追い食いをしたものでした[exclamation×2]。これまでどれだけ自らチャンスを潰していたことか、思い知らされました。
また、フッキング時にロッドに大物の重みを感じてラインが引き出されるようであれば、無理してラインにブレーキを掛けるのではなく好きなように引き出させることも意識しました。
実は、前日の夜に偶然見た釣り専門チャンネル(釣りビジョン)の鹿児島県の錦江湾のタイラバ釣りからヒントを得たのでした・・・[exclamation]
210327釣りビジョン.JPG
フライフィッシング以外の釣りが大変参考になりました[exclamation×2]

・魚とのやり取り
フッキング後のやり取りについてですが、4/9は、気持ちに余裕を持つようにして肩の力を抜き、無理に魚をコントロールしようとしないことを心掛けました。とくに、フッキング直後の魚の抵抗は鋭く凄いものがありますので、適度にラインのテンションを保ちつつも、魚の好きにさせるつもりでラインを緩めることを意識しました。
そして、ナナマルを掛けた際にバッキングラインを含め60m以上も引き出されたのですが、特に大変だったのは、魚が向きを変えてこちらに向かってくる時のラインの処理でした[exclamation×2]。急いでリールにラインを巻き取りましたが、対応しきれずにラインを手で手繰ることが何度かありました。幸いにして、魚の動きが止まった時にラインのテンションを保ちつつ急いでリールに手繰ったラインを巻き取り、次の走りに備えることが出来ました。釣り専門チャンネルで、プロの方がハンドルノブを使わずに手のひらを使ってスプールを勢いよく回してラインを巻き取っているところを見たことがありますが、日ごろそのような練習をしたこともないC級の私がやると却ってトラブルの元になるので止めました・・・[あせあせ(飛び散る汗)]。いずれにせよ、このシリーズのタックルのところでも申し上げましたが、大物対策としてラージアーバで巻き取り速度が速いリールをお奨めします。

・針先・ティペット確認
4/9の釣行では、珍しく60、58、71cmと大型魚を3匹ゲットすることが出来ましたが、基本を疎かにしなかったお蔭でもあると感じています。
まずは、毛ばりの針先をこまめに確認したことが挙げられます。底近くをリトリーブしていると底の岩等に僅かですが引っ掛かることがあります。またキャスト時にボートに毛ばりが当たることもあります。今回は、こまめに針先を確認したところ、針先が曲がったり鈍ったりしていました。その都度、フックシャープナーを使って針先を研ぎ直したことで、大きなフッキングミスやフックアウトを防ぐことが出来たように思います。フックシャープナーは芦ノ湖に限らず必須アイテムと言えます。
また、ティペットについても、リトリーブ中に底に引っ掛かった際等には、指先で傷がないかこまめに確認しました。さらに、大型魚を釣った際には傷の有無に関わらずティペット交換をしたので、その後の大物とのやりとりも落ち着いてすることが出来ました。
210409芦ノ湖 (54).JPG

以上で、「芦ノ湖のボートフィッシングについて(改訂版)」シリーズを終わりたいと思います。このシリーズは、私自身が後々確認出来るようにと思ってまとめ直したものでもありますが、皆様にも些細なこと一つでも参考になれば幸いです。今シーズンは現時点でコロナ禍で緊急事態宣言が出ており釣行には制約があると思いますが、来シーズンも含め今後の釣果アップに結び付きますよう祈念しております。このシリーズに長々とお付き合いいただき有難うございました。

(終わり)


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