C級的バラシの研究・・・ [釣りノウハウ]
私は、バラシの回数に関しては釣行回数が多いことに加えて腕もC級レベルなので、他の方に負けないと自負しています。これまでに痛恨のバラシは山ほどあります(変なところで自慢してます・・・)。
ということで、フライの雑誌を見る前に自らの経験から得たバラシについて改めて再整理してみました。そして、昨日の養沢釣行(8/7)の際にも良型のヤマメをランディング寸前にバラシてしまったこともあり、今後のために、このブログで対応も含め考えたいと思います。
まずは、バラシの範囲を明確にしたいと思います。ここでは、実際の釣行場面でしまったと後悔の念が涌く『魚が毛ばりを咥えたのにランディング出来なかったこと』と幅広く定義したいと思います。
そのうえで、バラシの現象、主な理由等を考えてみたいと思います。
現象① フッキングしない
<主な理由>
・フック・毛ばりの不備
・魚に比してフックが小さすぎる
・ハックルやダビング材等を巻き過ぎている
・毛ばりの姿勢が悪い
・フックポイントが鈍っている
・ゲイプが広がっている
・アワセの遅れ(フッキングのための力が毛ばりに伝わるのが遅い)
・ティペット・リーダー・ラインが必要以上に弛んでいる
・ロッドが柔らかすぎる
・釣り人の反応が遅い
・油断している
・ドライの場合毛ばりが見えていない
・老化等により反射神経が鈍る(私の場合です・・・)
現象② アワセ切れ(フッキングはしたもののその瞬間にティペット等が切れる)
<主な理由>
・ティペット等の不備
・魚に対して細すぎる
・ウインドノット、傷、劣化により本来の強度が下がっている
・結束部の不備
・フックとティペットおよびティペットとリーダーの結束部が緩んでいる
・結ぶ際に傷が出来ている(強度が下がっている)
・一時的に過度なテンションが掛かる
・アワセが強すぎる
・ロッドが硬すぎる(ティペット、魚の大きさとのバランス)
現象③ フッキング後から取り込むまでに発生するティペット等の切れ(ラインブレーク)
<主な理由>
・ティペット等の不備(上記に同じ)
・結束部の不備(上記に同じ)
・一時的に過度なテンションが掛かる
・ロッドが硬すぎる(ティペット、魚の大きさとのバランス)
・やり取りが強引すぎる
・魚の動き(急な抵抗やジャンプや方向転換)に適切に対応出来ていない
・沈み石、藻等に巻かれる
現象④ フッキング後から取り込むまでに発生する針外れ(フックオフ(フックアウト))
<主な理由>
・アワセが緩くフッキングが甘い
・一時的にテンションが緩む
・ロッドが硬すぎるか若しくは柔らかすぎる
・やりとりが慎重すぎる
・魚の動き(急な抵抗やジャンプや方向転換)に適切に対応出来ていない
・沈み石、藻等に巻かれる
対応策については、理由がはっきりすれば、自ずとどう対処すればよいかわかるもの(フック、結束部の問題等)と、感覚として身に付けるもの(フッキングしてからのライン等のテンションの掛け方等)に分かれるように思います。
前者については、事前にしっかり点検することで対処し、後者については、自らの力の入れ具合や癖を理解した上で魚の抵抗の変化を吸収するロッド・ライン・リーダー・ティペットの最適バランスを見つける、さらには、ロッドを寝かせる(魚が跳ねないように誘導しライン等のテンションを維持する)、追いアワセをする、大物の場合はリールファイトを活用する等書籍で先達のテクニックを参考に試行錯誤して身に付けていくことになるかと思います。
そして、最後にどんなにうまく対処出来たと思っても、生き物を相手にしている以上思いもよらぬことが起きる余地は残っておりバラスことはあるということを頭に置いて臨む必要があると思っています。
『要はバラシも釣りのうちという心の持ちようが大切』で、その分ランディング出来た時の喜びも大きくなるということだと自らに言い聞かせています・・・。
C級の私は、山ほどバラしてきたなかで僅かですが記憶に残るお魚さんとの出会いもありました。
・21.4.9 芦ノ湖 レインボー71cm
・21.5.26 養沢 ブラウン48cm
・22.5.10 忍野 ブラウン45cm
・22.9.22 魚野川水系登川支流 ヤマメ32cm
これらの魚は、沢山のバラシを経験したお陰でネットイン出来たと思っています・・・。
ここまでバラシについて尤もらしく記してきましたが、バラシの理由も魚によって口が堅いとかまだまだありそうですし、感覚的に対応せざるを得ないことも多く、明確な解決策をお示しすることは不可能だと感じています(身も蓋もありません。期待された皆様には小生の力不足をお詫び申し上げます)。
なお、C級の私は過去痛い目に遭っているため現在は自らの安全と魚へのダメージを考慮してバーブレスフックのみを使用していることから、バーブレスフックとバーブ付きフックの差についてはこの記事では触れておりません・・・。
私流カウント方法!? [釣りノウハウ]
お役に立つか分かりませんが、私のカウント方法をご紹介したいと思います。
シンキングラインを使っての釣りでは、どのレンジに毛ばりを通すかを考えてキャストしてから一定のカウントをしてからラインをリトリーブしますが、私の場合、初期の芦ノ湖では5カウントから20カウントするケースが殆どです。そして、水温が上がってくる4月中旬に入るとターゲットが少し沈んでくると考えさらにカウントを増やしているのですが、今回の釣行では最大で50カウントしました。
カウント方法は人それぞれですが、私の場合は近年次のような方法でカウントしています。
まずは、30秒までのカウント方法です。
ときおり腕時計の秒針を見ながらも、『線路はつづくよどこまでも』の歌を頭の中で歌いながらカウントしています。これは以前TBSラジオで秒数を数える際に使えると言っていたのを聞いたのがきっかけです。記憶は定かではありませんが、確かAアナウンサーだったと思います。
<歌詞>
線路はつづくよ どこまでも
野をこえ 山こえ 谷こえて
はるかな町まで ぼくたちの
たのしい旅の夢 つないでる
私の場合、赤字の「を」のところで約10秒です。
「で」のところで約20秒です。
「い」のところで約30秒です。
慣れると楽にカウント出来ます。
そして、30秒を超えるような場合にはタイマーを使うようにしています。
私が使っているのは100均で購入したクッキング用のタイマーです。キャストをすると同時にスタートボタンを押します。そして、意図した秒数に達したところでストップボタンを押すと同時に次のキャストに備えクリアした後、リトリーブを開始するようにしています。
昨年、一昨年と4月中旬以降は釣行しなかったことからタイマーを使用することはありませんでしたので、今回3年振りの使用となりました。一連の動作に慣れる必要がありますが慣れてしまえば、長くカウントすることも苦ではなくなります。
あくまでC級の私のやり方ですのでもっと良い方法があると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
リーダーとティペットの長さについて [釣りノウハウ]
私がアップする釣果報告においては、リーダーやティペットの太さについて記しているものの、長さについては触れていません。それは、①ロッドの長さによりリーダーとティペットの長さが変わること、②釣法(ルースニングかドライか)で長さが異なること(ルースニングの場合は操作性を重視しドライより短くなるように調節しています)、③毛ばり交換や枝に引っ掛けたりしているうちにスタート時点と長さが変わってしまうこと、④都度メジャーを使って正確に測ることはしていないこと、⑤バックがとれるか否か等釣り場の状況や流れや風向きによっても調節することがあること等の理由によります。
しかしながら、複数の方からご質問をいただいたので、前回(6/23)の養沢釣行時に、アバウトながら測ってみることにしました。ご参考になれば幸いです。
こちらは、前回の釣行時のスタート時点のタックルを撮ったものです。この日はスタートからドライのセッティングでした。
この時は、8ft6inchのロッドを使用しました。グリップエンドから毛ばりを止める場所まで1ft弱です。また、リーダーとフライラインの結び目の位置は、毛ばりを止める位置から約2ft程ロッドティップ寄りになっています。これらを基にアバウトに計算するとリーダーとティペットの長さは13ft強になります。
※(8ft6inchー1ft)×2-2ft
次に、セッティングからもアプローチしたいと思います。
リーダーは、ティムコのスタンダードテーパーリーダーの9ftを愛用しています。
これにティペットをヒトヒロ程(5ft)繫いでいます。
ここから、結び目等により若干短くなることを考慮すると、14ft弱となりますので、ほぼ上記と一致します。
当日は、これでスタートして、毛ばりを4、5回交換したところでティペットを取り換えました。交換時は、事務所下の一番上のプールを狙っていました。
こちらでは、ヤマメ狙いで毛ばりを流心を跨いで画像左上の対岸ギリギリを流すことが多いため、ティペットは7ftと少し長めにしました。
以上から、8ft6inchのロッドを使用している時のリーダーとティペットの長さは、主に13ft~15ftの間で状況に応じて調節していることが分かりました・・・。ルースニングの場合はこれより1~2ft短くセッティングしていますので、主に11ft~13ftの間で調節していることになります。
今回ご質問を頂いたことで、リーダーとティペットの長さを改めて把握することが出来たので、お礼申し上げます。
と同時に、今まで如何にいい加減にセッティングしていたか思い知り、恥じ入るばかりです・・・。
初めてのキャス練!! [釣りノウハウ]
全く予定していませんでしたが、検量後早い昼食をとった後に、フライのインストラクターのN先生から、1時間程マンツーマンでキャスティングの指導を頂く機会がありました。プロの先生からキャスティングの指導を受けたのは初めてのことです・・・。
きっかけは、その前日の養沢のフリーマーケットに出店されていたN先生から、ウインストンの中古フライロッドを購入したことでした。色々話しているうちに翌日の開成のあじさいカップに参加されるとのことでしたので、翌日早目に競技を終え昼食をとった後にご挨拶に伺ったところ、FFF(?)のインストラクターの資格をお持ちで、開成でもフィッシングスクールの講師をやっていることが分かり、期せずして、ご指導を頂けることになったものです。
場所は、第2駐車場の敷地でした。
この写真は、Mさんが撮ってくれたものです。左にいるのが私ですが、遠目にも一生懸命聞いているのが分かります・・・。
まずは、どうなりたいか聞かれましたので、「20ヤードを楽にキャストできるようになりたい」と申し上げたところ、それを前提に一からご指導頂くことになりました。
教えていただいた内容をお伝えするのは営業妨害というか失礼になるので控えますが、私の欠点が炙り出されましたので、恥を承知で欠点をご紹介することにします。
①ピックアップ(最初のバックキャスト)する際のロッドの動きが速すぎる。
②バックキャストからフォワードキャストに移行するタイミングが早すぎる。
③腕とロッドが描く面が少し外側に寝ている。
④肩が使えていない。
⑤バックキャストの静止時の手の位置が低すぎる。
⑥ロッドのふり幅が広すぎる、などなど・・・。
要するに全てがなっていないということが改めて分かりました・・・。C級なので当然と言えば当然ですが・・・。
なお、当初OH&Dのラインを用意しましたがそこそこ飛んでしまうため、DTのラインで教えて頂くことに・・・。先生によれば、ラインに頼ってしまうとキャスティングが上達しないとのことですが、私の場合は上達していないと自覚しているからラインに頼っている面があります・・・。鶏と卵の関係です・・・。
今回お教え頂いたことを少しでも身に付けられるように、釣場に着いたら「最初の5分はまずキャス練する」と改心した次第です。
N先生、貴重な時間を割いてお教え頂き誠に有難うございました。
開成あじさいカップへの準備 [釣りノウハウ]
早いもので、今年も早くも6月に入りました。
今度の日曜日(6/5)は、いよいよ開成のあじさいカップが開催されます。
タックルをどうするか、あれこれ考えてきましたが、そろそろ決めないといけません。
ということで次の組み合わせで行こうと思っています。
まずは、ドライ(リトリーブ)フィッシング用のタックルです。
ロッド:セージ・グラファイトⅣ586SP、リール:シマノ・フリーストンLA5・6、ラインWF5F、リーダー3X、ティペット:0.8号~1.0号
次に、ルースニング用です。
ロッド:ダイワ・ロッホモアX・F866、リール:ダイワ・シルフ、ラインDT5/6F、リーダー3X、ティペット:0.8号~1.0号
これまでは、7番ロッドも使用していましたが、今回は少しライトなタックル(5番と6番)で行きたいと思っています。
実はこれは前回試した組み合わせです。
ただしティペットについては、まだ迷っています。当日の魚の活性を見てから決めようかと思いますが、1.0号でスタートするかそれとも0.8号で行くか・・・、最後まで迷いそうです(優柔不断です・・・)。
芦ノ湖への次の一手(ラスト) [釣りノウハウ]
昨日に続き、芦ノ湖での表層狙いのフライを巻いてみました。
ノンウェイトのマラブーとムツミマテリアルのレージーボディを使っただけのフライです。これまでのビーズニンフのノンウェイト版として思い浮かんだものです。
まずは実績のあるオレンジから。
フックサイズは12番と14番です。
こちらはブラウン色です。
またまたピンボケですみません。こちらも12番、14番をそれぞれ2本ずつ巻きました。
昨日巻いたフェザントテイルニンフ等のフライや、長らく収納ケースに仕舞ってあった不良在庫的なフライ()もかき集めて、ノンウェイトのフライボックスを作りました。
これでロッドとリールを車に積めば準備完了です・・・。
あとはいつ行けるか・・・。
芦ノ湖への次の一手(その3) [釣りノウハウ]
芦ノ湖への次の一手(その2) [釣りノウハウ]
芦ノ湖への次の一手(その1) [釣りノウハウ]
今年2回の芦ノ湖釣行の結果がイマイチの釣果だったので、次回釣行に向け、現在雑誌等を見たり、無い知恵を絞ったりしています・・・。
そして現時点で辿り着いた結論が、釣り方のバリエーションを増やすということでした。
これまではシンキングライン7番のタイプⅡとタイプⅢを使ってビーズマラブーやゾンカーのリトリーブフィッシングを中心にやっていました。これはこれでソコソコ実績があるのですが、近年数が釣れません・・・。
これにもう一つバリエーションを増やそうということで、水生昆虫がハッチする日中に備え、表層近くを狙うことを考えました。
ということで以前購入していたラインを引っ張り出してきました。
WF5番のインターミディエートのラインです。
表層を狙うため、着水時の衝撃で魚を警戒させないように、芦ノ湖では使ったことがない細目のラインを使ってみようかと考えています
あじさいカップの反省点 [釣りノウハウ]
先日(6/7)のあじさいカップ2015の結果(上位10位)が、開成のHPのニュースにアップされました。
http://www.forest-springs.com/kaisei/news/index.html#20150611
優勝者が54cmで、10位が50cmと大接戦だったようです。また50cmでも重量差で入賞できなかった方も多かったようです。
これまでの参戦記で、大会後半から終了後に良型が連発したことをご報告してきましたが、その理由は釣り人が減ったことだとばかり思っていました。
しかし、あることを忘れていました。
それは、場所を移動する直前にティペットを換えていたことでした。
最初は、混雑している中で大物を釣り上げるためには強引なやり取りをすることになるだろうと思い、太目の1.0号(4X)を使っていました。
暫く釣れなかったので、途中でティペットを少し細い0.8号(5X)に換えてみたのでした。
僅かの差のようですが、どうもプレッシャーが強い時には、思いのほか大きな意味を持つようです。後悔先に立たずですが・・・。
いずれにしても「捕らぬタヌキの皮算用」「欲の皮が突っ張るとロクなことがない」といったところは変わりませんが・・・。
9ftか、それとも12ftか? [釣りノウハウ]
引き続き芦ノ湖特別解禁に向けての話題です。チョットしつこいですがお許しください。
今回は、テーパーリーダーの長さについてです。
所謂渓流でのロングティペットリーダーを除くと、テーパーリーダーの長さは、9ft(274cm)と12ft(365cm)が一般的です(1ft≒30.48cm)。
ということで、毎回、芦ノ湖用にどちらを選択するのかという問題が生じます。
以下は、私の拙い経験から得た感覚をもとに両者を比較して話を進めますのでご容赦ください(何の検証もしていませんし論理的でないかもしれません)。
まず短い9ftの長所として考えられることは・・・。
①フライラインの端とフライの間が短いためアタリが出やすくアワセやすい、②ロッドとほぼ同じ長さなのでガイド内にリーダーの端を巻き込まないで済むため、トラブルが少ない。特に大物を取り込む際に近くに寄せた後の最後の抵抗でラインを引き出されても引っかかりが少ないため、フックアウトしにくい。
次に長い12ftの長所として考えられることは・・・。
①フライラインの端とフライの間隔がより広くなるため、フライが着水する際やリトリーブしている際の魚の警戒心を弱められる、②大物がフッキングした際の最初の衝撃を吸収しやすくラインブレークを多少なりとも回避できる(ルアーでのシーバス釣り等におけるショックリーダーとしての役割)。
なおこの場合、それぞれの長所は、他方の短所になります。
私は、これまでの経験で、大物との勝負での一番のカギは、フッキングした直後の衝撃と最初の「ヒトノシ」をどう凌げるかにあると思っています(C級の私の場合、大物が来た瞬間、ロッドを引っ張られてロッドを立てる間もなくラインとロッドが一直線になりラインブレークするパターンが多いのでした)。
ということで、私は芦ノ湖では少しでもその不安感を回避できる12ftのリーダーを使用するようにしています(信じる者は救われるです)。
3Xか4Xか、それとも? [釣りノウハウ]
引き続き、3月1日の芦ノ湖特別解禁に向けた話題です。
これまで、フライとラインについてご紹介してきましたが、実は悩ましいというか自信がないのは、ティペットの選択です。
まずターゲットですが、例年上位入賞は70cmを超えます。
釣れるかどうかはわかりませんが・・・、一応これに耐えられるティペットである必要があります。
一方で、あまり太いとそもそも魚クンがフライを咥えてくれない可能性があります。以前、欲を出して2X(≒2.0号)を使用したことがありますが、腕のせいかもしれませんが全くアタリがありませんでした・・・。 また、3X(≒1.5号)と4X(≒1.0号)を比較しても、明らかに4Xのほうがアタリの回数が増えます。
強度と言う点では、これまでの私の数少ない経験ですが、細い方では、開成の元気な50cmクラスを5X(≒0.8号)で問題なく複数ゲットしています。また、芦ノ湖では64cmまでしか釣ったことがありませんが、この時は何とか3Xでゲット出来ました。更に、王禅寺で86cmのイトウを3Xでゲットしたこともありますが、こちらは管理釣り場での話ですし・・・。
芦ノ湖での70cmオーバーは私にとって完全に未知の世界(領域)です・・・。
こうなると他の方、特に70cmオーバーを釣った方に直接聞くか、体験談を記したものを読むしかないのですが、芦ノ湖のHPでも、詳しいタックルは開示されていないので、まさに手探り状態です・・・。
と、まあ、こんなことで悩んでいるわけですが、埒があきません。
結局は、いつもどおり、まずは3Xでスタートし、仮に70cmクラスの大物が掛かって何も出来ずにティペットを切られたら、それまでと諦めるしかなさそうです・・・。
写真はフロロがなかったためナイロンのティペットを便宜上掲載しています。
また3Xでアタリが出ない場合はボウズを避ける意味で4Xにチェンジすることも想定しておきたいと思います(考えたくはありませんが・・・)。
比重についてのマメ知識(その2) [釣りノウハウ]
前回に続き、フライフィッシングに役立ちそうな比重についてのマメ知識をご紹介します。
今回は、オモリについてです。フライフィッシングの場合、オモリと言うと、フックに付けるもの(ビーズ、ワイヤ)とティペットに付けるもの(スプリットショット)がありますが、素材としては、主に鉛(レッド)、銅(コパー)、真鍮(ブラス)、タングステン等が使用されています。
これらを比重の大きい(重い)方から並べてみると次のようになります。
タングステン19.3>鉛11.3>銅8.8>真鍮8.4>鉄7.8>真水1
私の場合、ビーズマラブーやビーズニンフ等ビーズを良く使います。ビーズの素材には、主に真鍮とタングステンの2種類がありますが、比重には大きな差があります。
ということで、芦ノ湖等で出来るだけ早く沈めたい場合は、同じ重さなら小さくて抵抗も少ないタングステンのビーズを使うようにしています。
左が真鍮製で右がタングステン製です。混ざってしまうとわかりにくいですが・・・。
また、同じ重さなら小さいほうがフッキングが良いので、最近は出来るだけタングステン製のものを使用するようにしています。
因みに、金の比重は19.3、銀は10.5、更にプラチナは21.5となっています。最も早く沈めたい場合は、プラチナということになりますが、高価なため現実的ではありません・・・。仮に金やプラチナを使用したらロストしないか気懸りで釣りどころではないと思います・・・。
比重についてのマメ知識(その1) [釣りノウハウ]
今回は釣り糸(フライではリーダーやティペット)編です。
釣り糸に使われる素材には、主にナイロンとフロロカーボンがありますが、ナイロンの比重が1.14であるのに対し、フロロカーボンは1.78となっています。フロロカーボンの方が何と5割以上重く、沈みやすくなっていると言えます(もちろん1は真水です)。
柔らかさや伸び方等にも差がありますので使い勝手は比重だけでは語れないのですが、水面に浮かせたい場合や、水中を出来るだけゆっくり沈めたい場合は、ナイロンの方が有利になります。
こちらは、ドライ用の定番として使っているナイロン製のティペットです。
一方、魚が深い場所にいて、出来るだけ早く沈めたい場合は、フロロカーボンの方がよいということになります。
こちらは、フライを沈める際に私が良く使っているフロロのティペットです。
私は、芦ノ湖でシンキングラインを使用して深めを狙う際や養沢で流れの速い深場を狙う際には、フロロを使うようにしています。
ウインドノットによる強度低下 [釣りノウハウ]
前回も記しましたが、この冬の間キャスティングの改善を図ろうと珍しく()努力しています。
改善と言っても、当面の目標は、距離を伸ばすことではなく、まずはウインドノットが出来ないようにキャストすることです。
その理由は・・・。
以前釣りインストラクターの講義(テキスト)で、いろいろな結び目の強度を知る機会があったのでした。
これによると何もない状態(ストレートライン)の強度を100とした場合、ウインドノット(普通結節というそうです。)の強度は「89」になるそうです。
なんとウインドノット1つで一割以上強度が落ちることになるため、アワセ切れや大物とのやり取り時のラインブレイク等がそれだけ起きやすくなります。
ということで、それ以来、終了間際を除いて、ウインドノットが出来たらこまめにティペットを交換するようにしています。
しかし、ウインドノットが出来たキャストで大物が掛かることが起こりうることや、ティペット交換に時間が掛かりタイミングを逃すことになりかねないことから、出来るだけウインドノットを作らないようにキャストすることが一番です。
趣味の釣りですが、たまには、数値で物事を分析する(チョット大袈裟です)ことも大事だと思っています。
今更のロールキャスト [釣りノウハウ]
先日ご紹介したフライフィッシャーのDVDを連休中に見ましたが、特に東知憲氏のロールキャストが参考になりました。
というのも、これまで自己流でやっていたので、なかなかうまくキャスト出来ないのでした(普通のキャストもまともに出来ませんが・・・)。
一方、養沢でよく狙う西野橋下は対岸際を狙う際にバックが十分とれないため、よくフライを後ろの草木にを引っかけてしまいます。
手前が足場になります。アップクロスキャストならバックはある程度とれるのですが、直接対岸を狙う際にはロールキャストが必須になります。
また、昨日エントリーした開成のあじさいカップ2014では、くじ引きで入場順が決まるため、バックがとれずロールキャストしか出来ない場所に入らざるを得ないことも想定されます。また参加者が多いので安全面を考慮するとロールキャストが無難です。
ということで、ロールキャストを改めて習う必要性に迫られているのでした。
DVDでは、「Dループ」と「スティック」という言葉が出てきましたが、ロールキャストで「スティック」という言葉を使うとは・・・、恥ずかしながらこの歳にして初めて知りました。やっぱりC級の私です。
いずれにしても、理論はわかったので(?)、この機会にモノにすべく、釣り場でも気合を入れてロールキャストの練習に励みたいと思っています。
芦ノ湖の攻め方 [釣りノウハウ]
この土日は、車を点検整備に出したため釣りには行けませんでしたので、来るべき解禁シーズンに向けての話題を1つ。
解禁に向け、芦ノ湖、養沢用の装備は一応揃えたところなので、あとは、戦略(チョットオーバーです)をどうするかが目下の関心事項になっています。
芦ノ湖についてですが、特別解禁に向け過去10回の記録をみて、ああでもない、こうでもないと頭を巡らせています。
そうした中で、先日上州屋三鷹東八店でいただいた釣り専科・芦ノ湖のフライフィッシング編を見たところ、簡にして要を得ており、大いに参考になりました。
これまで少し考え過ぎていたようで、頭がクリアになりました。
私は湖尻からボートで狙いますが、タックルは2つ用意しています。
ロッドは9ftでラインは7番シンキングラインと決めていますが、沈下速度をどうすかるかで少し迷っています。1つはタイプⅢと決めていますが、もう一つをタイプⅡにするかタイプⅤにするかでまだ迷いがあります。
今のところ、当日の天候次第で、雨(雪)や曇りであればタイプⅡを、快晴であればタイプⅤを選択しようかと思っています。
フライも、ほぼ決めました。
以前ご紹介した芦ノ湖スペシャルは定番で、これにマラブーリーチ、ビーズマラブー、ゾンカー(これまた以前ご紹介したものです)を加え、いずれもフック12番をメインにしようと思っています。カラーは、黒、オリーブ、オレンジ、茶そしてグレーのバリエーションを考えています。
これから、少しずつゆっくり巻いていきたいと思っています。
後は場所ですが、これはチョット内緒にしておきます。当日狙ったところに入れるかどうかは早い者勝ちですが、いつも出遅れていますので・・・。
ささやかなエコ [釣りノウハウ]
今回は釣り場等でのエコ(環境対策)=使用済み毛ばりやリーダー・ティペットの切りくず等の処理についてです。
参考になるかどうかわかりませんが、私の対処方法をご紹介したいと思います。
まずは、使用済み毛ばりです。
ローテーションで替える場合は、以前ご紹介した高密度のゴム製のフライパッチに付けて乾かしてからまたフライボックスに仕舞います。しかし使用に耐えられなくなったものは、釣り場では先日ご紹介したプラスチック製の釜めしのお新香入れ(それまでは写真フィルムの入れ物を使っていました)に入れるようにしています。
その上で帰宅後(後日)再生可能か否かを判断しています。その際に確認することははりの形状が変わってしまっていないか、はり先は大丈夫か、そして錆が出ていないか、の3つです。
一旦はりが伸びてしまったりして形状が変わったものは手を加えれば元に戻せますが、またすぐに形状が変わってしまうので残念ですが廃棄処分にしています。
次にはり先については、手の親指の爪にはり先を立てて引いてみて判断しています。爪にはり先が引っかかり跡が残るようであれば再生利用するようにしています。
錆びについては、言うまでもないと思いますが錆があれば廃棄処分にしています。
因みに私の地元では、はりは非飲用のガラス瓶等に入れて燃えないゴミの日に出すことになっています。
次に、リーダー及びティペットの切りくず等ですがこれがチョット厄介です。数センチなら切り捨てても良いかとつい思ってしまう自分がいます。特にゴミ箱が近くにない場合が問題です。
結局これまでの経験から、ビニール袋(食品を保存する際に使用するジップロック式の物)をベストのポケットに入れておき、ここに切りくずを入れるようにしています。そして切りくずが溜まったら、そのまま釣り場で用意しているゴミ箱に入れるか、自宅に持ち帰って廃棄するかしています。
因みに私の地元では、ビニールゴミはプラスチック類の日に出すことにされています。
以上試行錯誤しながら現在このように対処していますが、もっと良い案があったらどなたかお教えください。
例のバッキングラインを巻いてみました [釣りノウハウ]
先日ご紹介したオレンジ色のバッキングラインとシンキングライン・ウェットセルWF5番をリールに巻いてみました。
バッキングライン(50yd)をスプールに巻いたところです。この角度から見るバッキングラインはしばらく見納めです。
バッキングラインとシンキングラインを連結しました。大物が掛かっても外れないようしっかり結びました
シンキングラインを巻き込んでリーダーリンクを連結したところです
スプールを横から見たところです。内側のオレンジ色と外側のグリーン色が綺麗に配色されました(自己満足)
あとは、リーダーリンクにリーダーを付けるだけです。
このリールは王禅寺や開成でのリトリーブフィッシングに使用する予定です。特に開成でバッキングラインが引き出されるくらいの大物を掛けたいものです。
フライラインの劣化対策 [釣りノウハウ]
先日、久しぶり(5年振り)にフライラインを新しいものに替えたことをご報告しましたが、劣化していくラインをどのようにメンテナンスし長持ちさせるかについて、私の実践している方法をご説明したいと思います。
フライラインの劣化の状況と対応
① ラインのコーティング部分が全体的にひびが入ったり、浮力が無くなる
→ こまめにフライラインクリーナー等を塗る。これによりキャスト時のラインの出を スムースにすることと、浮力を回復させることが出来ます。なお、シンキングライン用にはシンキングラインドレッシングが販売されています。
② ライン先端のリーダーリンク接続部が擦れて弱る
→ 私はリーダーリンクの愛用者ですが、フライラインを使い込んでいくと接続部が擦れたりして弱り、コーティングが剥がれたりします。この場合は、その部分をリーダーカッター等で切り捨てて、再度リーダーリンクを接続するようにしています。
③ ライン途中のコーティングが剥がれる
→ ラインを踏んだりして傷つけてしまった場合に、何かの拍子でコーティング部が取れることがあります。この場合まずは、芯の部分のキズの有無を確認し、傷がなければ、そのまま使用しています。しかし、芯の部分にも傷があり負荷がかかった場合切れる可能性が高いと判断される場合はその部分を切り捨てます。剥がれた部分がライン全体のどの位置にあるかで、私は継続使用の判断をします。ラインがDTの場合は、大抵再利用可能です。仮にラインの真ん中部分が剥がれた場合は、ラインは半分の長さになりますが、ロングキャストが出来ないこともありバッキングラインの量を増やすことで再利用しています。
④ ラインが切れる
→ 学生時代から使っているWFのシンクティップ(先の方だけシンキング仕様で沈むもの)がありますが、これがある時キャスティングした際に、先端から18m位のところで切れてしまったことがありました。何回もキャストしている間にリール部分に当たって弱っていたのだと思います。私は応急措置的にリーダーリンクを使って切れた部分を繋いで使いました。キャスティング時に竿のガイド部を通って出ていく位置にリーダーリンクがあるとガイドを痛める恐れがありますが、これ以外の場所であれば、継続使用が可能です。
私の場合、このようにしてラインを長持ちさせて使用するようにしています。
なお感覚の問題かもしれませんが、ラインを使い込むほどラインに巻き癖が付きにくくなり、扱いやすくなるとともにキャスト時にラインが出やすくなる感じがします。
毛バリの再生利用について [釣りノウハウ]
今日は、毛バリの再生利用について、お奨めフライのビーズニンフ(黄色)を例にとって私のやっていることをご紹介したいと思います。
最初の写真は、先日王禅寺でレインボーを30匹以上釣って、ヨレヨレになったフライです。ここまで原型をとどめなくなっても釣ろうと思えば釣れますが、さすがにフッキングがしにくくなりますので、新しい毛バリに取り替えたほうが良い状態です。さて、取り替えた後のこの使い古したフライを皆さんはどうされますか?
私は、これを家に持って帰り、乾かしてから、出来るだけ再生利用するようにしています。フックの再生利用の可否は、フックが伸びていないかどうかで判断しています。もし、フックが伸びてしまって形状が変わってしまった場合は、フックは処分しビーズだけ再利用します。また、フックの先が多少鈍くなっていても形状が変わっていなければ、フックも再利用します。この場合フックシャープナーで研ぐ必要がありますが、簡単に出来ます。さらに写真のような状態でしたら、ボディのダビングマテリアルも捨てることなく、新たにマテリアルを少し追加することで、再利用します。
いずれにしてもエコでしかも懐にも優しいのでお奨めです。なお、こうしたことが可能となるのは、お奨めのビーズニンフがシンプルであることも一因です。「シンプル・イズ・ベスト」とはまさにこのことだと思っています。
フライのカラーバリエーションについて [釣りノウハウ]
これまで、お奨めフライ3種類のマテリアル(材料)とタイイングの過程まで、お示ししてきました。ここまでをご理解いただければ、後は色のバリエーションで、3種類×色の数だけ、フライを増やすことができます。
その色ですが、私の経験から、優先順位をつけるとすると、黄色、黒色、茶色、オリーブ色、白色、オレンジ色・・・といったところかと思います。
これらは、ボディ(ダビングマテリアル、シェニール)とテール(マラブー)それにスレッドのマテリアルを、セットで少しずつ買い足して行くとよいと思います。
なお、茶色、オリーブ色のボディとして、ピーコック(クジャクの羽)のマテリアルを使うと光を発し魚には非常に効果的です。
<ダビングマテリアル>
<シェニール>
これまでに、少しずつ買い足して増えてしまいました。でもよく使う色は、先ほど述べた通りで、数種類で十分かと思います。
「ビーズマラブー」を巻く過程 [釣りノウハウ]
お待たせしました。お奨めフライのビーズマラブーを巻くためのスレッドを購入してきましたので、実際に巻く過程を写真を多用しご説明したいと思います。
<1>ビーズを通したティムコ社のフック(5263の12番)をバイスにセットします。そしてユニプロダクツ社のユニスレッド(太さ:6/0、色:黒)を、ビーズが動かなくなるまでしっかり下巻きします。
<2>マラブー(色:オリーブ)の羽から必要量を切り出します。羽は先のほうは一本一本がとがっていますのであまり使いません。切り出した後の写真も掲載しましたので、参考にしてください。
<3>左手に持った切り出したマラブーをフックの軸に乗せて右手にボビンホルダーを持って、スレッドを上からししっかり巻きます。これでテール(尾)が出来上がります。
<4>次にボディを作ります。アキスコ社のシェニール(色:黒100番)を取り出します。指で先端部を芯を残し1cm程細くします。そしてこれを左手で持って、フックの左側に乗せて再びスレッドで固定します。その後、右手でシェニールを持ってフックに巻き付けビーズの手前約3mmのところで、スレッドで留めます。不要なシェニール部分をシザースで切り落とします。
<5>次に、初登場となるハックル(雌鶏の胸の毛)を取り出します。指を使って、写真のように、根元のふわふわの毛を取り除きます。その取り除いたところをフックの上、ビーズ寄りに乗せて、スレッドで上から巻き留めます。
<6>ここで、ハックルプライヤーを使ってハックルの先端部(写真の左側)をつまみます。そして、ハックルプライヤーを持って3~4回ほどビーズに向かって巻きます。これにより自然に羽が広がります。そこでスレッドを交差させ3~4回ほど巻き付けてハックルを留めます。そしてハックルの不要部分を切り落とします。このハックルを巻き付ける際には、写真のように右手と左手を途中で持ち変えることが必要になります。ここが、最も難しい部分だと思います。説明がわかりにくいかもしれませんが、すみません。わからないところは他のブログやHPも参考にしてください。
<7>最後に、開いたハックルを左手でつまんで、最後の留めの部分を確保します。そこにスレッドを5回ほど巻き、ハーフヒッチ3回で留めてほぼ出来上がりです。ここに、ダビングニードルで接着剤を垂らして不要なスレッドを切り落として完成となります。
以上長々とした説明にお付き合いいただき有難うございました。
なお、身も蓋もない話で恐縮ですが、ハックルがなくても十分釣れると思います。ハックルのところはゆっくり練習してみてください。
「エルクヘアカディス(もどき)」を巻く過程 [釣りノウハウ]
今日は、お奨めフライの2つ目のエルクヘアカディス(もどき)の巻き方を、文章と写真で、ご説明したいと思います。巻き始めと巻き終わり(ハーフヒッチ)については、昨日写真を掲載しましたので、まだ、ご覧になっていない方は、そちらも参考にしてください。
<1>フック(ティムコ社100SP-BL14番)をバイスにセットします。
<2>ユニスレッド(タン(黄褐色)、太さ6/0)を右から下巻きをし、左の位置で止めます。
<3>スレッドに、スーパーファインのドライフライダビングを写真のように巻き付けます。
<4>フックの軸に、スレッドと一緒にダビングマテリアルを巻き付けます。そして、写真のようにアイ(釣り糸を通す穴)から、3~4mm程度左側の位置にスレッドをハーフヒッチを2回ほど行って留めます。後ほどこの位置で、エルクヘアを留めることになります。
<5>ここでエルクヘアを30~40本程度、右手で一旦つまみます。次に、これを左手の親指と人差し指でつまみ直して、2cm程度の長さになるよう材料からシザースを使って切り取ります。このとき、左手の指から5~6mmのところで、切るようにしてください。
<6>エルクヘアをつまんだまま左手をフックの軸の上部に写真のようにあてがってください。
<7>そして、右手でスレッドを持って、3~4回エルクヘアごと軽く巻き、その後スレッドを強く引っ張ります。そうすると、スレッドの両サイドに、エルクヘアが広がります。そして、更に7~8回スレッドを固く巻いて、その位置でハーフヒッチを2回ほど行いしっかり留めます。
<8>そして、左手を一旦離して、こんどは、アイの上近くに広がったエルクヘアをつまんで、スレッドを最終的に巻き留める部分を確保します。その場所に、スレッドを5回程度巻き付け、ハーフヒッチ3回で留めます。
そして、巻き終えた部分とエルクヘアを巻き付けた部分に接着剤を垂らしてほぼ終了です。
<9>最後に、エルクヘアの形を整えるため、必要に応じて、シザースを使って、トリミングします。特に、エルクヘアがフックのテール(尻)からあまり長く出すぎていると、魚がフライを咥えてもフッキングしにくくなりますので、必要に応じて写真を参考に切ります。以上でエルクヘアカディス(もどき)が完成です。
タイイングの基本(ボビンホルダーの持ち方) [釣りノウハウ]
ボビンホルダーの持ち方についても、写真でご覧ください。指の長さによって多少の差はあると思いますが少しは参考になるかと思います。
実際に糸をフックの軸に巻く際に、糸が引っ張られて自動的に少しずつ引き出されるようにすることがコツです。そのためにボビンが手のひらの中で回るよう、軽く握ってください。
タイイングの基本(巻き始め) [釣りノウハウ]
前回、お奨めフライのビーズニンフ(黄色)の巻き方について、写真を交えご説明しましたが、巻き始めと巻き終わり(ハーフヒッチ)について説明不足でしたので、もう一度トライしたいと思います。あきれている方もいると思いますが、よかったらお付き合い下さい。百聞は一見にしかずということで写真のみで説明します。
まずは、巻き始めです。右手がボビンホルダーを持っている手になります。左手の糸の押さえ方も参考になると思います。
この後は、右手を使って、どんどん左側に向けて巻いていきます。
「ビーズニンフ(黄色)」を巻く過程 [釣りノウハウ]
先日来、私のお奨めフライ3種のマテリアルやタイイングキットをご紹介し、更には、これらを使った釣果についてもご報告してきました。今回は、このフライの作成過程を写真でご紹介します。特に、初めてタイイングされる方は、これだけ見てもすぐにはわからないかもしれません。他の方のブログやHPで詳しく解説しているものもありますので、わからない場合は、申し訳ありませんが、そちらもご覧になるか、コメントで、わからない部分をリクエストしてください。できるだけ努力はしてみますが、私の力不足は何卒ご容赦ください。なお、全て右利きを前提に説明します。
<1>まず、フックの先端部から、ビーズを通します。ビーズにも表と裏がありますが、表をフックのアイ(釣り糸を通す穴)に向けて通します。ビーズの凹んでいる方が裏になります。次にバイスにフックを固定します。この際、フックの軸が、地面に平行かやや右上がりになるように固定してください。また、フックの先端部が、バイスの先端部より出ていると、毛バリを巻いている最中に、スレッドが引っかかって切れてしまうことがありますので、フックの先端部を隠すようにして固定するとよいと思います。
<2>次に、スレッド(ユニスレッド6/0タン)をボビンホルダーに装着し、ボビンスレッダーを使用してスレッドをチューブ(管)に通します。そして、右手の手のひらで、スレッドごとボビンホルダーを軽くつかんで、チューブから出たスレッドの端を左手に持ちます。そして、左手に持ったスレッドの端をフックの軸にあてがって、手前から向こう側に、上から下へ右手を動かしながら、スレッドを下巻きします。この際、フックの軸が見えなくなるまで、そして、ビーズがアイ部分側で固定されるまで、しっかり下巻きします。ビーズがフックを中心にくるくる回らなくなるまで、確認しながら巻いてください。しっかり固定されたところで、スレッドを写真のように左のところに持ってきて、いったん右手を放してください。手を放しても、ボビンの重さでスレッドはぶら下がり、スレッドがほどけることはありません。なお、下巻きをフックの先端側(写真左方向)に巻きすぎないように、写真で位置をよく確認してください。
<3>次に、ボディとなるダビングマテリアル(フライトイエロー)を少量取って、下に垂れているスレッドに指で巻きつけてください。この際に無理して細く巻きつけようとせず、図のようにスレッドにかろうじて巻きついている状態で良しとしてください。
<4>今度は、下巻きの上にダビングマテリアルを先ほどスレッドを下巻きした時と同じように、手前から向こう側に、上から下への右手の動きで、写真左から右方向にスレッドごと巻きつけます。この際、巻き始める際に、ダビングマテリアルが動いて空回りしないよう軽く左手の指でダビングマテリアル上部をフックの軸にあてがいながら右手でボビンホルダーを動かし巻いていくと良いと思います。なお、ダビングマテリアルが足りないときは、その時点で、またスレッドに少量巻きつけるなどして調節してください。できるだけ、写真のように、ビーズ側に来るほど太くなるよう形を整えてください。そして、ダビングマテリアルがほどけないよう、最後はスレッドで、もう一度上から巻くと耐久性が上がります。最後はビーズのところで、スレッドを5回ほど巻き、ハーフヒッチという方法で、これまた3回ほど留めてください。これで、留めたところにダビングニードルを使って、接着剤をたらし、不要なスレッドを切れば、出来上がりです。
どうですか、わかりませんよね・・・?説明が悪くてすいません。特にハーフヒッチは、スレッドで輪を作ってその輪をアイ側からくぐらせ留める簡単な方法なのですが、説明が出来ずにすみません。どなたかのブログやHPを見るか、フライの教本を見るなどして身に着けるようにしてください。リクエストがあれば、ハーフヒッチだけの説明にトライしてみたいとは思います。
マラブーを巻くためのマテリアル(材料)について [釣りノウハウ]
間が空いてすいませんでした。3つ目のお奨めフライのマラブーを巻くのに必要なマテリアルについてご説明します。マラブーとは、アフリカハゲコウノトリの毛のことだそうで、大変やわらかい素材です。水中で引くと細くなり、止めると太く拡がる性質があることから、魚を誘惑する動きをしてくれます(写真では、左から4つ目のオリーブ色のフワッとした毛です)。このことから、ウェットアンドストリーマーフィッシングに欠かせない材料といえます。このマラブーを使うフライのことを一般にマラブーというため、種類は沢山あります。ここでは、巻くのが比較的簡単なビーズマラブーの材料を、写真左から順にご紹介したいと思います。
フック ・・・ ティムコ社の5263の12番です。20本で500円前後で手に入ると思います。これまでにご紹介した2つの毛バリのフックの番号には、BLと付いていましたが、このフックには付いていません。直前にご紹介した失敗談で、人にフックが引っかかった際にバーブ(返し)があると外しずらく、病院にお世話になる話をしましたが、BLはバーブレスのことで返しのないことを示します。今回ご紹介するフックの種類ではバーブレスのものは作られていないことから、取り扱いにはくれぐれもご注意ください。釣る際には、ペンチなどで返しをつぶしてから使用するようにしてください。
ビーズ ・・・ これは、最初にご紹介したビーズニンフのビーズと同じものですので、説明は省略します。
スレッド ・・・ ユニプロダクツ社のユニスレッドの太さ6/0、色は黒がお奨めです(写真は、今手持ちに6/0のものがないため8/0を使っています)。1つ400円程度で売られていると思います。
テイル(しっぽ) ・・・ マラブー(色オリーブ)。写真のマラブーで5~6本程度巻くことができます。一般にマラブーは、透明な四角い袋に10本程度入って600円前後で売られています。
ボディ ・・・ アキスコ社のシェニール、色は黒(番号100)がお奨めです。200~300円程度で売られており、一つで20本程度巻くことができます。
ハックル ・・・ 雌鶏の首周りの毛(ヘンハックル)を使用します。このハックルは、写真上のように鳥の皮についたままのまとまった量で売られているものと、写真下のように抜かれた毛が20本程度小分けにされ透明な四角い袋に入って売られているものとがあります。前者は、品質や量により異なりますが3,000円から5,000円程度とそれなりの値段がします。後者は、数百円程度で売られています。最初は、後者を購入することをお奨めします。
接着剤 ・・・ これもビーズニンフのところでご紹介したものと同じですので、説明は省略します。
ビーズニンフのマテリアルを購入した方においては、ハックルを小分けしたものを購入する場合の追加費用は、2,500円程度かと思います。
エルクヘアカディスもどきを巻くためのマテリアル(材料)について [釣りノウハウ]
本日は、ドライフィッシングで使用するエルクヘアカディスもどきを巻くために必要なマテリアルをご紹介します。写真の左側から紹介します。
フック・・・ ティムコ社のドライ用の100SP-BLの14番です。20本で500円程度で売られています。なお、大物がいる管理釣り場では、12番もお奨めですが、1つに絞るなら、14番がよいでしょう。
スレッド・・・ 昨日と同じものを使います。ユニプロダクツ社のユニスレッドの太さ6/0番、色はタン(黄褐色)。
ボディ・・・ ワプシ社のスーパーファイン(ドライフライダビング)のサルファーオレンジを使います。500円前後で売られています。なお、見つからなければ、浮力は多少落ちますが、昨日ビーズニンフのボディとして紹介したフライライト社のダビングマテリアルで代用可能です。
ウィング・・・ エルクヘア(北米等に生息するヘラジカ(角が平べったい鹿)の毛)。700円前後で売られています。
接着剤・・・ 昨日ご紹介したティムコ社のヘッドセメント・クリアーを使います。
スレッドと接着剤は昨日と同じですので、昨日分を購入した場合の追加費用は、2,000円弱で済むと思います。