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箱根の冬を甘く見た!の巻 [四方山話(失敗談等)]

あれは忘れもしない平成17年2月26日の芦ノ湖の特別解禁でのこと。スタートの7時の時点では、晴れていたのですが・・・。
前年の特別解禁で70匹釣った勢いで、11時頃までに30匹釣ったところで、雪がちらつき始めたのです。まだ、空は半分晴れていたので大丈夫だろうと思って、引き続き釣りをして更に10匹加えて岸を見たら、なんと陸上が白くなり始めていました[雪][雪][雪]
これはまずいと思い、終了の午後2時までまだ2時間弱あったのですが、釣りをやめて防寒着を着たまま、急いで車でその日の宿(ガラスの森の近く)を目指しました。
なぜ急いだかというと・・・、そうです。タイヤはスタッドレスではなく、またタイヤチェーンも持っていなかったからです。

最初の難所は湖尻から続く長い上り坂でしたが、ゆっくり車を走らせ何とか上ることができました。その後も恐る恐る車を動かしましたが、あのススキで有名な仙石原の高原に向かう下り坂に差し掛かった時についに車が横滑りして反対車線にはみ出したのです[がく~(落胆した顔)]。ハンドルを動かしているうちに、何とか元の車線に戻って今度は路肩の雪にぶつかり止まったのです。そこは、北側斜面で雪が融けずに積もっていて、私の前の車や対向車も身動きが取れずに同じような状況になっていました。
時計を見ると午後1時頃で、JAFに電話してレッカー移動してもらうこととしました。ところが、待てど暮らせどJAFは来てくれません。午後3時頃、再び電話が通じたので聞いたところ、だいぶ前に”小田原”から出動したそうですが、東名高速も通行止めになり、到着が何時になるかわからないとのこと。やばい~[バッド(下向き矢印)]。このままではまずいと思い外に出たところで初めて気付いたのですが、ロードサイドの林の中にお蕎麦屋さん(梢月庵)がありました。そこでガソリンスタンドはないか聞いたところ、坂を下った高原のところにあるとのこと(今は廃業したようでなくなっています)。既に雪は膝近くまで積もっていましたが、防寒着を着たままだったので、その足で200~300m程雪道を歩いてガソリンスタンドにたどり着きました。そこで、タイヤチェーンはないかと尋ねたところ、1つだけ残っているとのこと[グッド(上向き矢印)]。早速買おうとしたら、タイヤのサイズはと聞かれ、車の所まで戻る羽目に・・・[もうやだ~(悲しい顔)]。タイヤのサイズを確認して再度ガソリンスタンドに行ったところ、奇跡的にもサイズが合って2万6千円で購入できました(その時は安く感じました)[わーい(嬉しい顔)]。お金を払ってちょっとホッとしてガソリンスタンドの中で暖をとっていると、私と同じようにタイヤチェーンを求める人が相次いで来ていましたが、最後の一つは私が買ってしまったため・・・その方々はどうなったのでしょう?。
その後、更に雪が積もった中を再び坂道を上がって車にたどり着いたのが午後4時過ぎでした。そこから、生まれて初めてタイヤチェーンを装着する作業に入り、雪の中何とか装着し終え運転席に戻ったところでまた悪夢が・・・[たらーっ(汗)]。何気なく車の仕様書を見たところ、前駆なので「チェーンは前輪に着けること」との文字が目に入り暗然とした気持ちになりしばらく動けませんでした。そうです、慣れないことから後ろのタイヤにチェーンを装着していたのでした[バッド(下向き矢印)]。再度やり直しです。さすがにあたりは暗くなり、何とか片方だけ装着したところで、手がかじかんで途方に暮れていた時に、立ち往生していた車の整理が一段落したのかお巡りさんが声を掛けてくれて・・・。まさに救世主でした[グッド(上向き矢印)]。もう片方のタイヤにチェーンを付けるのを手伝っていただきました。二人でやるとあっという間でした。お礼を言った時のお巡りさんの一言が忘れられません。「今日は釣り大会に遠路来てくれたのに雪で申し訳ありません。これに懲りずにまた来てください」涙が出そうになりました(その後毎年特別解禁に参加しているのはこの時の恩があるためでもあります)。

その後、何とか宿にたどり着いたのですが、時計を見ると午後6時半になっていました。距離にするとたった5km余りを、何と6時間かかった計算です。

でもまだ私は恵まれていたのでした。翌日昼前に箱根湯本経由で帰ったのですが、途中国道1号線には、数十台の車が乗り捨てられていたのでした[雪][雪][雪]

この後、すぐにスタッドレスタイヤを購入したのは言うまでもありません。


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