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芦ノ湖のボートフィッシングについて(改訂版・その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

コロナ禍で3度目の緊急事態宣言が出る等、ややタイミングが遅れた感がありますが、芦ノ湖のボートでのフライフィッシングについて、数回にわたって再整理したいと思います。

≪はじめに≫
芦ノ湖のボートフィッシングについては、2012年2月にこのブログで数回にわたり実践ノウハウ等をご紹介したことがあります(現在も閲覧可能です)。今年に入ってから、芦ノ湖のボートフィッシングについて数名の方から質問を受けたことがあり、その時の記事を久しぶりに見返す機会がありましたが、9年以上が経過しておりこの間に様々な失敗をして試行錯誤を繰り返しているうちに、記事の内容が現状とそぐわなくなってきているところもあったことから、改訂版をアップすることにしました(少し大袈裟です・・・[あせあせ(飛び散る汗)])。
勿論、今シーズンの釣行で、自己記録となるロクマルのブラウンとナナマルのレインボーをゲットして、未知の世界を少し垣間見ることが出来たことも大きな契機となっています・・・[ダッシュ(走り出すさま)]

4/9の釣行でゲットした60cmのブラウンです。
210409芦ノ湖 (15).JPG
こちらは、同日ゲットしたナナマルのレインボーです。
210409芦ノ湖 (40).JPG

いずれにしても、興味がある方に向けて私の経験をまとめたものに過ぎませんが、少しでもお役に立てば幸いです。

《対象》
芦ノ湖では、一口にフライフィッシングと言っても、重めのシンカーを使って深い層を狙うリトリーブフィッシングや、ボートを漕いで毛ばりを引いてくるトローリングの毛ばり版ともいうべきハーリング、ドライフィッシング、ドライフィッシングの中でもワカサギを模した毛ばりを使ったドライワカサギ(ドラワカ)、さらには私が管理釣り場で多用しているルースニング等、いろいろな形で楽しむことが出来ますが、このシリーズでは、私が主戦場としている『シーズン初期の比較的浅い層を手漕ぎボートを使ってシングルハンドのロッドで狙うリトリーブフィッシング』に絞って説明したいと思います。

対象魚ですが、広くトラウト全般を意識しています。芦ノ湖では、レインボートラウト、ブラウントラウトといった従来の魚種に加え、近年コーホサーモン、イワナ等も放流されており、結果として釣れることがありますが、C級の私の力量では、単一の魚種に狙いを定めることは出来ませんので・・・[あせあせ(飛び散る汗)]
なお、芦ノ湖にはごく小さな川を除き流入河川はなくレインボーの自然繁殖は難しいようで、芦ノ湖漁協では、毎年成魚放流を行なっています(放流実績は漁協のHPに掲載されています)。このため、半ば冗談で芦ノ湖を『規模の大きな管理釣り場だ』という方もお出でになります。しかし、同漁協では、ワカサギの採卵・放流事業にも力を入れており、放流魚はこの豊富なワカサギを捕食して時間の経過とともにヒレが張ってネイティブに近い大型魚に育っており、これがメインのターゲットになるという魅力があります。

《シーズン》
芦ノ湖の漁期ですが、例年3月1日から12月14日までとされています。このうち、ボートフィッシングのシーズンは、3月1日の特別解禁からゴールデンウィーク前後までの2か月強と考えておりそれほど長くありません。トップシーズンは3月中旬から4月のゴールデンウィーク直前までで、特に、芦ノ湖畔の桜が開花する時期(年によって時期が多少変わりますが、今年は4月初旬でした)がベストシーズンだと思っています。この時期は、エサとなるワカサギが産卵したあと一生を終える際に岸近くの浅場にふらふらと漂うため、これを狙いにマスも浅場に来ます。また、水面近くの水温も10度前後とトラウト類が快適に過ごせる時期でもあります。

これを過ぎてしまうと、水温が上がりワカサギとともに次第に深場に移動するため、今回の狙い方では狙うのが難しくなり、エサ釣り(エサは主にイクラやブドウ虫や生きたワカサギ)やルアーでのトローリング、最近はやりのレークジギングが主体となります。

余談ですが、夏場のワカサギ釣りでは水深10m以上の深場を狙うことが多くなりますが、一旦針にかかったワカサギをマスが狙うのか、「外道」としてトラウトが釣れることがあります。残念ながらワカサギ用の針は、袖型の2.5号か3号であるため、大物が掛かっても針が伸ばされてしまいバレてしまうことが多いようです。このため、ワカサギ釣りをする傍ら、釣ったばかりの生きたワカサギをエサにしてマス針に掛け、泳がせ釣り(ムーチング)をされる方も多いようです(竿は一人2本まで出すことが可能です)。実は私も昔この釣りにハマっていたことがあります。ちなみにこの釣りで使うタックルはルアー用のスピニングリールとフライロッドの組み合わせが意外と良い感じでした・・・[exclamation&question]

本題に戻りますが、芦ノ湖でボートフィッシングにチャレンジするのであれば、ゴールデンウィークまでに行かれることをお奨めします。

なお、この時期は春先特有の強風や雷雨に見舞われることがありますので、くれぐれも無理をせず安全第一で行動されるようお願いします。いつも申し上げていますが、発達する低気圧とその寒冷前線が通過するときは特に要注意です。私は釣行前に、芦ノ湖のある箱根町のピンポイント天気予報や湖尻のボート屋さんのHPにリンクされた湖尻の天気予報を見て参考にさせて頂いています。雷注意報や強風注意報が出ている時は勿論のこと、強風注意報が出ていなくてもピンポイント予報で4,5m以上の風が予想されている場合や低気圧の動き次第で、トップシーズンであっても釣行を見合わせるようにしています。

《必要な技術・タックル》
今回ご説明するボートフィッシングに必要な要件ですが、次の2つをクリアすれば楽しむことが可能だと思います。

① 毛バリを10m程度キャスト出来ること
10mといっても、ボートから毛ばりが着水するまでの距離で、リーダー・ティペットを含みます。ロッドティップからロッド2本分のラインを出す程度ですので、かなりハードルは低くなります。

ボートでのフライフィッシングの最大のアドバンテージは、魚が回遊する場所の近く(勿論真上もあります)にボートを係留出来ることにあると思っています。これによりキャスティングの飛距離をカバー出来るわけです。
勿論キャスト距離が長いほど広範にポイントを探れるため有利ではありますが、せいぜい15m程しかキャスト出来ないC級の私でも十分楽しんでいますし、ボートのすぐ近く(横)でヒットすることも多々あります。

② 適合ライン6番以上のタックルを持っていること、またシンキングライン(タイプⅡかⅢ)を持っていること
時として60cmを超える大型魚もフッキングすることがありますので、6番以上のタックルが欲しいところです。低番手のタックルで如何に大きな魚を釣るかを最大の関心事にしている方は別ですが・・・。詳しくは別にご紹介したいと思いますが、私は7番、兄は8番のタックルを使用しています。

そんなに難しい条件ではないと思いますので、管理釣り場だけでは物足りなくなった方等、一度チャレンジしてみては如何でしょうか?芦ノ湖は規模の大きな管理釣り場だという方もおられますので・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

(続く)


コメント(2) 
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コメント 2

タケポン

凄いですね〜流石に極めてますね〜 ナナマル本当にお見事です!
by タケポン (2021-04-27 00:21) 

kazu53

タケポン 様

いつも、暖かいお言葉を有難うございます。記録をつけだした2003年から数えて66回目の釣行でようやくナナマルをゲット出来ました。この機会に備忘録的に再整理してみることにしました。少しでも参考になれば幸いです。
by kazu53 (2021-04-28 04:48) 

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