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ドライフィッシングのプチテク(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、引き続き毛バリをキャストする狙い目について、ご説明したいと思います。
止水の管理釣り場でも、流れ込みや風で微妙な流れができているところがありますが、狙い目として外せません。そして大抵の魚は流れに頭を向け泳いでいます。従って、その流れに毛バリを乗せるようにキャストすることが求められますが、魚がいると思われるところより50㎝~1mほど上流にキャストすることが大切です。毛バリの着水場所が魚に近すぎると驚いて逃げてしまうことがあります。

このほか、この時期ですと、水面に落ち葉が集まっているところに魚が潜んでいるケースが多いので、その周辺は、岸からの距離に関係なく是非狙いたいところです。なお、桜の季節になりますと、桜の花びらが水面に落ちる場所や、花びらが漂っているところが狙い目となります。王禅寺では、かなりの確率で、こうした場所で釣れていますので、お奨めです。(続く)


ドライフィッシングのプチテク(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は止水管理釣り場におけるドライフィッシングの攻め方についてご紹介したいと思います。
まずは、狙う場所についてです。

ドライフィッシングも当然ながら魚が多い場所を狙うことが基本です。以前ルースニングのプチテクでご説明したとおり、流れ込み、流れ出し、岸近く等に魚が多く集まりますので、そこが狙い目となります。また、近いところから遠くへというアプローチもルースニングと一緒です。

ただし、唯一の違いは、ルースニングが水中で捕食する魚を狙うのに対し、ドライフィッシングのターゲットは水面に浮い出てくる(羽化したばかりの水生昆虫)や、水面に落ちてきた昆虫類を狙っている魚を狙うということです。即ち水面近くにいる魚や、少し深めのところにいて水面を見ている魚がターゲットになります。

これらの魚は、キャスト時にラインが着水しただけ、驚いて逃げてしまうことがあるため、私はルースニングの場合以上に慎重に足元から狙うことを心掛けています。具体的には、まず岸から3mほど下がって、ラインの先端が岸より手前に落ち、リーダーから先だけが水面に着水するくらい近いところを狙います(余談ですがこのラインを水面につけない釣り方は、自然河川で警戒心の強いイワナやヤマメを釣る際にも使うことがあるテクニックですので、その練習にもなります)。そして、これを10秒程度の間隔で何回か繰り返しても魚が出てこなければ、徐々に前に出て沖合を狙うようにしています。

かくいう私も、つい最初から沖合を狙おうとするときがありますが、開成でこれをやってしまうと、フライラインが着水した途端に、岸近くにいた沢山の大きな魚が一斉に水しぶきをあげ逃げて行ってしまう[ダッシュ(走り出すさま)]ことになります。こんな近くに沢山の魚がいたのか[exclamation]と後悔しますが後の祭りです[たらーっ(汗)](続く)。


ドライフィッシングのプチテク(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回から、ドライフィッシングのプチテクについてご紹介したいと思います。
止水の管理釣り場において、毛バリをキャストし着水してからどれくらい経過したら魚が毛バリに喰いついてくるとお思いですか?

私がこれまでにドライフィッシングで釣った魚のうち、やや感覚的ですが2/3以上は、何と毛バリが着水した瞬間から2、3秒の間に、毛バリに喰いついてきています[exclamation×2]なかには、毛バリが着水する前の空中にある段階でジャンプして喰いついてくる気の早い魚もいるほどで、魚は恐らく毛バリが空中に飛んでいる段階から狙っているのだと思います。
つまり、ドライフィッシングの場合、毛バリが着水してすぐに勝負がつくということです。従って、キャストと同時にアワセることができるように準備しておく必要があり、右利きに方はキャストすると同時に左手でラインを持っておく必要があります。
また、私は、よほどのことがない限り、キャスト後10秒程経過しても魚の動きがなければ、次の手を考え行動するようにしています。

しかし、実際の釣り場では、キャストして暫くそのままにしておかれる方が多いように感じます。確かにこのいわば待ちの釣り方でも回遊している魚や警戒心の強い魚が釣れることはありますが、数釣りを目指す方には、この釣り方はあまりお奨めできません。

渓流でのイワナ、ヤマメ狙いでフライを始めた私は、キャストとピックアップを頻繁に繰り返すことが当たり前になっていて、ドライフィッシングの醍醐味は、この攻めの釣りにあると思っています。その攻め方については、次回以降に譲りたいと思います。


ドライフィッシングの仕掛けのポイント [釣りノウハウ(実釣編)]

これまでルースニングについて私の経験を基にご紹介してきましたが、今回からはドライフィッシングについてご説明していきたいと思います。

まず、仕掛けですが、リーダーそのもの、或いはリーダーにティペットを付け足した先に毛バリを付けるだけのことですので、ポイントといってもそう多くありません[たらーっ(汗)]

ここでは、2つのことだけをご説明したいと思います。まず、1つ目は、ドライフィッシングの場合は、ルースニングと異なり、水面直下の魚もしくは水面に落ちてくるエサを狙っている魚がターゲットになるため、毛バリの着水時の状態が釣果に直結してしまうということです。よくフライファーストと言われますが、何より先にフライ(毛バリ)を着水させることが重要です。うまくキャストできずに、ティペットが伸びきらないまま毛バリと一緒に着水してしまうと、魚が警戒して毛バリを咥えてくれる確率は大きく低下してしまいます。
このため、ルースニングでは取り込み時の操作性を重視し、余分なリーダーを切ることをお奨めしましたが、ドライフィッシングでは、リーダー本来の機能(=フライラインの力を毛バリにスムースに伝えること)をフルに発揮させて、フライラインの力をリーダー(ティペット)を通じて、最終的に毛バリに伝える必要があります。このため、リーダーの太い部分(バット部分)と徐々に細くなる部分(テーパー部分)は、極力切らないようにします。なお、リーダーはキャストが不慣れなうちは9ftを基本とすることでよいと思いますが、慣れてきたら出来れば12ftのものを使うことをお奨めします。

次に2つ目ですが、ドライフィッシングの場合、水面にある毛バリを魚が咥えた瞬間を目で確認して、すかさずアワセることになるため、私の経験上、思わず力が入りすぎてしまいアワセ切れを起こすケースが多くなります。このため、慣れないうちはルースニングよりも1つ太いリーダーを使うことをお奨めします。私は王禅寺では、ルースニングの場合4Xを基本にしていますが、ドライフィッシングの場合は3Xを使うことがあります。

以上で簡単ですが、ドライフィッシングの仕掛けのポイントについての説明を終わりたいと思います。次回からは、ドライフィッシングのプチテクについてご紹介できればと思っています。


ルースニングのプチテク(その4) [釣りノウハウ(実釣編)]

これまで、ルースニングのタナの取り方(タテ)と水面のどこを狙うか(ヨコ)についてご紹介してきました。
釣り場に行くとルースニングを楽しんでおられる方も多くなっています。しかし折角アタリがあっても見逃しているケースをよく見かけ、「非常に勿体ないなあー[exclamation×2]」と思っています。

ということで、今回は、インディケーターに出るアタリの種類についてご説明したいと思います。これらは、主にクリアな水質の釣り場で私が観察した経験から得たものですが、憶測も入っていますので参考程度にご覧ください。

私は、その昔、シモリウキでマブナを狙ったり、ヘラブナにハマってウキを自作(クジャクの羽からボディを削り出し、トップにラッカーで色を塗って作っていました)して使っていたことがあり、折角出たアタリを見逃すことは出来ず、ほぼ本能的にアワセてしまう癖があります。

一方、他の方がアタリを見逃す理由は主に3つではと思っています。1つ目はアタリであることがそもそもわかっていない(失礼な言い方ですいません)、2つ目はアタリだとわかっていても準備しておらず反応出来ない(これは準備の問題だけかと思います)、3つ目はゆったりと釣りを楽しみたいので細かいアタリは敢えて見逃し明確なアタリだけアワセようと思っている、ということかと思います。3つ目の場合には、他人がとやかく言うことではないと思っていますので、1つ目に該当する場合を想定して、以下ご説明したいと思います。

まずは、よくあるチョンチョンとインディケーターの周りに波紋が出る程度のアタリです。これは、魚が警戒しつつ、口先でついばんでいる状態だと思います。これを様子見する方が多いようですが、私はこれでもアワセるようにしています。私の経験では2~3回に1回程度はフッキングしますので見逃すのは勿体ないと思います。

次に、チョンチョンの後、スーッとインディケーターが水面下に数㎝引き込まれるものです。水面下に引き込まれるときには、魚がフライを咥えて移動している状態と考えられます。なお、そのままアワセないでいると、エサではないと違和感を感じ毛バリを離すようで、インディケーターは元に戻ります。このアタリでは前触れがあるため、殆どの皆さんがアワセているようです。当然、フッキングの確率も非常に高いと言えます。

3つ目は、前触れなくスーッとインディケーターが水面下に数㎝引き込まれるものです。これも、アワセの準備ができている方は、大抵の方がアワセていると思います。フッキングの確率はアワセのタイミングさえ遅れなければ、高いと言えます。

4つ目は、前触れなくスーッとインディケーターが横に数十㎝程大きく動くものです。これは、口で咥えているというよりは、魚体のどこかに毛バリやティペットが触れて魚が驚いて逃げる際に出るインディケーターの動きであることが多いようです。これもアワセる方が多いと思いますが、大きなアタリの割にフッキング率は低く、また、掛かってもスレ掛かりであることが多いように思います。

5つ目は、多くの方が見逃しているようですが、毛バリが狙ったところに沈み切ったと思われる頃に出る、インディケーターの僅かな上下の動きです。インディケーターが馴染んでいるだけのようにも見えますが、一定の速度で沈んでいた毛バリの動きが止まる瞬間に思わず魚が咥えた際のアタリではと思っています。私は、これも見逃さないようにしていますが、フッキングの確率は半分程度あるように思います。

6つ目は、やはり多くの方が見逃しているようですが、インディケーターが、通常より僅かに下に角度を変えるだけの動きで、ヘラブナで言うところの押さえこまれたようなアタリです(インディケーターは水面下に沈みません)。これは、止まっている魚が、毛バリをしっかり咥えた際のアタリだと思っています。私はこれを好んでアワセますが、高確率でフッキングしています。この小さなアタリで、結構大物が釣れています。

7つ目は、これまた多くの方が見逃しているようですが、インディケーターが、通常より僅かに上に角度を変える(水面に平行になる)動きですが、これは、ヘラブナで言うところの食い上げのアタリだと思います。この場合、フッキングの確率は半分程度であるように思います。

以上、ややマニアックな説明になりましたが、皆さんが釣果をあげる上で参考になれば幸いです。


ルースニングのプチテク(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

これまで、ルースニングのタナの取り方(タテ)についてご説明してきましたが、今回は水面のどこを狙うか(ヨコ)についてご紹介したいと思います。以前、インレット(流れ込み)やアウトレット(流れ出し)等に魚が集まるので狙い目とご紹介しましたが、今回は、岸からの距離についてご説明したいと思います。
釣り場に行くとルースニングを楽しんでおられる方も多くなっていますが、岸から5m以上先(ロッドの長さの約2倍以上)を狙っている方がほとんどです。それを見ると貧乏性の私は「勿体ない[exclamation×2]」といつも思ってしまうのです。これまでの経験からすると、レインボーなど多くの魚種は、岸近くを回遊しているか、岸から水深が急に深くなるところ(いわゆる駆け上がり)についていることが多いように思います。勿論釣り人が多くハイプレシャーな釣り場では沖合にいる魚も多いのですが、鳥に狙われたりすることもあるのか、意外と足元近くにいます。特に、ブラウン、イワナ、ブルックトラウトは、岸際の身を隠せるところに潜んでいることが多いように思います。

王禅寺では、どこも岸から50~60㎝は浅く、そこから急激に深くなっていきますが、そのあたりに魚が沢山ついています。イトウも放流される時期になると、岸から1~2m程先(ロッドの下)を回遊しているところをよく見ることができます。
開成は、岸からの状況は王禅寺と異なり一様ではありませんが、基本的には王禅寺と同じと考えてよいと思います。特に、岸に大きな石があるところは、石の際にそっと毛バリを落とすと思わぬ大物が掛かることがありますので、狙ってみる価値はあると思います。
これらのことは、仙台に単身赴任していた際に行った、グリーンパーク不忘、蔵王フォレストスプリングス、東北フィッシングパークや御殿場の東山湖でも同じでした。
以上から、釣り始めるときはまず足元から攻めることを是非お奨めします。そして、その後アタリが遠のくようでしたら、徐々に沖合を攻めるようにします。そして、間をおいてまた足元近くを狙うことが釣果を伸ばすコツだと思っています。

写真は、王禅寺で岸から2~3m先(ロッドの少し先)を狙っているところを写したものです。赤いインディケーターが見えますか?

ルースニングプチテク.JPG


ルースニングのプチテク(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回も引き続きルースニングを楽しむためのちょっとしたテクについてご紹介したいと思います。ルースニングのタナ(毛バリを沈める深さ)の探り方と誘い方の2回目です。

本日は、王禅寺や開成フォレストの3rdポンドなどの濁り気味のいわゆるマッディな管理釣り場のケースを想定してご説明します。
この場合は魚があまり見えませんので、まず、ポンドの水深をHPや受付で把握する必要があります。そして、釣り場についたら、他に釣り人がいれば、その人の釣り方(ドライフィッシングなのか、ウェットフィッシングなのかそれともルースニングなのか)を確認します。そして、狙っているタナを大まかに把握します。

そしてそれらを参考にしつつ、まずは、インディケーターから毛バリの距離を長めにとって、深めから探っていくことをお奨めします。水質がクリアなケースとは違い魚の動きは見えませんので、キャストした後、毛バリが水中を沈んでいく過程を頭で想像しつつアタリの出るところにインディケーターを合わせていきます。このとき、手掛かりになるのは、インディケーターの下に多少見えるティペットの角度と、インディケーターへのアタリの出方ですので、注意してみておく必要があります。
インディケーターが横に動くようでしたら、毛バリがまだ沈み切る前にアタッていますので、浅めに調節していきます。また、インディケーターが真下に沈むようでしたら、毛バリが沈っみ切った後でもその下に魚がいると思われますので深めに調節していきます。そして、インディケーターが斜め下に向かって沈んでいくようでしたら、タナが合ったと考えてよいと思います。なお、こうした判断をするためには、毛バリとインディケーターの間のティペットが直線的に伸び切っている必要がありますので、キャストの際にご注意ください。
なお、釣っている途中でも、また、時間帯によってタナは変わっていきます(一般的に夕方はタナが浅くなる)ので、こまめに調節して釣果を増やしてください。

ちなみに王禅寺の2池は、岸から徐々に深くなっていき中心部近くは4.5mの深さがありますが、これまでの経験では1m±50㎝で釣れています。数釣りを目指すなら時期にもよりますが深さ70㎝程度が手返しもよくベストのような気がしています。
また、開成の3rdポンドは深いところで2mですが、タナは王禅寺と同じ1m±50㎝で釣れています。


ルースニングのプチテク(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

これまで、ルースニングの仕掛けのポイントをご説明してきました。今回は、実際の釣り場で私がやっているルースニングを楽しむためのちょっとしたテクをご紹介したいと思います。あくまで私のつたない経験に基づくものですので、最良の方法かどうかは魚に聞いてみてください[たらーっ(汗)]

まず、ルースニングのタナ(毛バリを沈める深さ)の探り方と誘い方についてです。
本日は、開成フォレストの1stポンド、蔵王フォレスト、裾野などの水質がクリアな管理釣り場のケースを想定してご説明します。

まずは、この場合は魚が見えますので、当然ながらそこを目がけてインディケーターを調節することからスタートします。これで魚が興味を示して毛バリを咥えてくれれば、そのまま楽しんでいただければよいと思います。しかし、魚の目線と同じにしても毛バリを咥えてくれるとは限りません。また、最初は釣れたのに次第に釣れなくなることが往々にしてあります。その場合、もちろん毛バリそのものを替えることも必要かも知れませんが、私はその前にまずタナを変えてみるようにしています。

具体的には、まず魚がいる層よりも敢えて深く沈むようにしてみます。こうすると、それまで魚の目の位置に止まっていた毛バリが、当然ながら魚より下に沈んで行くことになります。このことにより魚がエサを逃してはいけないと思うのか、追いかけて咥えることがあります。また、一旦沈んだ毛バリを魚の位置より少し上に浮かせるように動かすと、喰いを誘発することがあります。こうした動きを誘いといいますが、一旦キャストしたらインディケーターが動くまでじっくり待つだけではなく、積極的にこうした動きを繰り返すことで釣果を上げることができると思います。

これでも釣れない場合は、今度は魚がいる層より浅いところに毛バリが漂うようにします。魚は、エサを求めて下から水面の変化を見ているケースが多いように思います。毛バリの下から魚が急に毛バリのところまで上がってきて咥えて再び下に潜ることも結構あります。これでも釣れない場合に、ようやく毛バリを替えるようにしています。
いずれにしても水質がクリアな場合は、魚の動きを見ながらいろいろタナを調節してみると、魚の気持はさすがにわかりませんが、魚の動きがいろいろわかり参考になると思います。

 


ルースニングの仕掛けのポイント(その4) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、ティペットの選択についてです。まず、フライで使うティペットの3X、4Xなどというサイズ表示と日本でなじみの深い号数の関係をティムコ社の公表資料で確認しておきたいと思います。

2X=2.0号、3X=1.25号、4X=1.0号、5X=0.8号、6X=0.6号・・・・・・

一般に言われているように、ティペットは太いほど大物の引きに耐えられますが、一方で魚が警戒して釣りづらいという関係があります。
こうした中で、どの太さを使うかを選択しないといけないわけですが、自然河川で警戒心の強いイワナやヤマメを釣る場合は状況にもよりますが、私の経験から判断すると5Xや6X が基本となると思います。
しかし、管理釣り場(止水エリア)で、レインボーやブラウンの50㎝クラスまでを狙うなら私は4Xを基本とします。それ以上の大きさの魚を釣りたいとなるとやはり3Xが欲しいところです。上手な方は5Xや6Xを基本として考えているかもしれませんが、私の場合は突然アタリがあった際にロッドを立てて強く合わせてしまう癖があるため、4Xを使っても王禅寺で3時間釣りをしたら平均で2~3回はラインブレークします。仮に5Xや6Xを使ったとするとさらにラインブレークが増え釣りにならないと思います。
まだバーブレスフックがそれほど普及していない頃の話ですが、50㎝程度のレインボーを釣った際に、何と口にティペットが付いた毛バリを3本付けたレインボーを釣ったことがあります。最近では、70㎝級のイトウを釣った際にも、数本の毛バリが口の周りや背びれに付いていたことがあります。これらはほとんどが5X以下の細いティペットでした。当然リリースする際には全部取ってあげましたが、ちょっとかわいそうでした[もうやだ~(悲しい顔)]
無論、細いティペットでどれだけ大きな魚を釣るかということも楽しみの一つだとは思いますが、魚が多い管理釣り場では、最初は無理をせず4Xか3Xを基本として使用することをお奨めします。

なお次回からは、ルースニングで釣る場合のプチテク(ちょっとしたテクニック)についてご紹介できたら・・・と思っています。


ルースニングの仕掛けのポイント(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

今日は、スプリットショットについてです。スプリットショットは、渓流釣りで言うところのがん玉(噛み潰し)おもりのことで、色が付いていてやや柔らかい素材で取り外しが容易にできます。
これを使うケースとしては、主に2つあります。一つ目は、池等の止水エリアでも魚がいる場所(タナ)が深く、早くタナにフライを沈めたい時です。
二つ目は、流れのあるストリームエリアで、流れに逆らってフライを沈めたい時です。
スプリットショットを使う際には、毛バリとインディケーターの間に付けることになりますが、私のようにキャストが下手ですと、キャスト時にスプリットショット部分とインディケーター部分のティペットが絡んでしまう場合がありますので、私は出来るだけスプリットショットを使わないようにしています。止水の王禅寺では一切使っていませんし、開成の流れ出しや水車が回っているところでも使ったことはありません。その代わり、毛バリを沈めたいときは、毛バリを巻く際にビーズを使うか、レッドワイヤ(鉛線)やコパーワイヤ(銅線)を使うことによって、毛バリそのものを重くすることで対応するようにしています。ルースニングでも、毛バリを水面直下に漂わせて釣る場合やゆっくり沈めながら釣る場合もありますので、毛バリを変えることで対応した方が面白いと思っています。
なお、流れが強く、どうしても毛バリが浮いてしまうような場合には、やむなく使うことがあります。その際は、写真のように毛バリの10㎝程度上に止めて使っています。
また、写真にはオレンジ色と白色のスプリットショットが写っていますが、複数の色があります。同じ場所で釣り続ける場合は、魚の目先を変えるために一定の時間が過ぎたら色をチェンジするとよいと思いますが、どの色が効果的かは正直分かりません[たらーっ(汗)]

スプリットショット.JPG


ルースニングの仕掛けのポイント(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、ルースニングに必須のインディケーター(マーカー)についてです。インディケーターには、様々なタイプのものがありますが、私がこれまでに使用したことがあるものは、写真にあるとおりです。

インディケーターに求められる機能・性質としては、①見やすいこと、②小さなアタリでも敏感に反応すること、③インディケーターの位置(タナ)を簡単に調節できること、④キャスティングやランディングの際にズレにくく外れにくいこと、⑤フライをキャストする際に空気抵抗を受けにくくキャストしやすいこと、⑥何度も繰り返し使用できること、などがあると思います。しかし、これらの機能・性質をすべて満たしてくれるものはなかなかないのが実情です。

インディケーター.JPG

まず、写真上部にある2つは裏が粘着テープのようになっていて、ティペットを挟んで貼り付けて固定するタイプのものです。これはティペットに毛バリを結んだ後に、急遽インディケーターを使う必要が生じた場合には便利です。しかし、一旦貼り付けると動かせない(一度動かすと固定できなくなってしまう)ため、タナの調節ができず、ティペットを交換する場合も再利用できないうえ、軽すぎて空気抵抗を受けやすくキャストしにくいという面があります。

次に写真左下のタイプのものは、ティペットに毛バリを結んだ後でもティペットに付けることができ、重さもそこそこあるのでキャストしやすいうえ、タナの調節が簡単にでき、何度でも使用できるというメリットがありますが、釣っている間に位置がズレやすく、また外れやすいというデメリットがあります。

そして最後は、写真右下にある2つですが、ティペットと毛バリを結ぶ前に、予め小さなゴム管を2つティペットに通す必要はありますが、タナの調整が簡単にできて、外れにくく、何度でも使用できるというメリットがあります。また、アタリも出やすく、結局私は、現在このタイプのものを使用しています。

なお、このほかにも、ドライフライを大きくしたような繊維質のフロスインディケーターもありますが、申し訳ありませんが使用したことがありませんので、コメントは差し控えます。

 


ルースニングの仕掛けのポイント(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回から、私の経験をもとに、ルースニングの仕掛けのポイントについてご紹介したいと思います。

管釣りの場合、一番数が釣れる可能性があるのがルースニングだと思います。今回は、数釣りを目指し手返しの良さを第一に考えて、トラブルを少なくするためのルースニングの仕掛けの長さについて、私の考えをご紹介します。
この場合想定するトラブルは、魚を釣ってランディングした後に、キャストがスムースに出来ないことです。具体的には、ロッドの先端にあるガイドよりも内側にフライラインとリーダーの繋ぎ目が入ってしまうと、次にキャストする際に、毎回注意深くフライラインをロッドの先端のガイドから引き出す必要が生じます。これをしないでキャストしようとすると、ロッドの先端部でラインやリーダー等が絡んでしまう事がよくあります。

これを防ぐためには、魚をランディングする際に、フライラインとリーダーの繋ぎ目が、ロッドの先端のガイドの内側に入らないように仕掛けの長さを調節する必要があります。

そのためには、まずランディングする際のロッドの先端から水面の魚までの距離を考える必要があります。魚が掛かるとロッドは曲がりますので、仮に9ft(約270㎝)のロッドを使用するとした場合、その曲り分(最大約100㎝)を差し引く必要があります。次に魚をランディングする際に、ロッドが地面からどれだけ高いところに位置しているかを考える必要があります。私の場合は、片足を立ててしゃがみロッドのグリップの位置を顎の高さに保ちながらランディングしますので約80㎝の高さになります。また、水面から足場(地面)までの高さを考える必要がありますが、王禅寺の場合約20㎝です。

以上から、ランディング時のロッドの先端から水面までの距離は、ロッドの長さ(270㎝)-ロッドの曲り(100㎝)+ランディング時の地面からのグリップの高さ(80㎝)+水面から足場までの高さ(20㎝)=270㎝となります。

一方で、ロッドの先端の内側にフライラインとリーダーのつなぎ目が入らないようにするため、ロッドの先端からフライラインを30㎝出しながらランディングするとした場合、270㎝-30㎝=240㎝がリーダーとティペットの長さになります。ティペットは、魚を釣るためのタナ(水深)の長さを確保する必要がありますが、王禅寺では150㎝程度必要です。結果的に、リーダーの長さは240㎝-150㎝=90㎝となります。以前「リーダーを使い切る」のタイトルでご説明したようにリーダーはテーパー部分だけで120㎝ありますので、テーパー部の細い部分を30㎝ほど切ってティペットと繋ぐことになります。

皆さんも、魚をランディングした後スムースにキャストを再開するため、以上の考え方を参考に仕掛けの長さを調節してみてはいかがでしょうか。画像もなく、マニアックで、しかも分かりずらい説明にお付き合いいただきありがとうございました[たらーっ(汗)]


リーダーを使い切る [釣りノウハウ(実釣編)]

皆さんは、1本のリーダーを、どれくらい使っていますか?一回の釣行で、取り換える方もいると思いますが、私は、多少前後を切ったり繋いだりしますが、釣行回数にして少なくとも5~6回は使っています。

まず、改めてリーダーの形状を確認しておきたいと思います。リーダーは、ラインに繋ぐ太い部分(バット)と、毛バリやティペットに繋ぐ細い部分(ティップ)と、この間を繋ぐ次第に細くなっていく部分(テーパー)の3つの部分で構成されています。
ティムコ社の4X、9ftの例をみますと、全長は約270㎝で、太い部分が30%(約80㎝)、テーパー部分が45%(約120㎝)、そして細い部分が25%(約70㎝)となっています。

リーダー.JPG

この中で、使用する過程で徐々に短くなっていくのが、細い部分のティップです。アワセ切れなどのライントラブルが起きるのはもっぱらティップの部分であるほか、毛バリを替える際にも徐々に短くなっていきます。ただし、短くなったらティペットを繋ぎ足すことでしばらくは対応可能です。
しかしながら、ティペットを何回か交換すると元々ティップ部分は70㎝しかないため、この部分が無くなっていきます。一方で、この段階でもテーパー部分が約120㎝残っていますので、このテーパー部にティペットを繋ぐことで、なおしばらくは使用することが可能です。私は、このテーパー部が半分くらいになるまではティペットを繋いで使用していますが特に問題は感じません。

ティペット.JPG

ただし、テーパー部のほとんどが無くなってしまうと、キャスト時に毛バリにスムースに力が加わらず自然な形で着水しなくなってきますので、このあたりでは、さすがに新しいリーダーに取り換えることにしています。
少しマニアックな話ですみません[たらーっ(汗)]


フライフィッシングの仕掛けのポイント(ライン等のストレートさ・その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、フライフィッシングの仕掛けのポイントのうち2つ目の、ライン等のストレートさの維持についての2回目です。これは、前回も書きましたが、魚がフライを咥えた際のアタリを取りやすくし、またアワセやすくするために必要なことです。

今日は、リーダーとティペットについてです。
まずリーダーですが、包装から取り出した時点で、特に太い部分に巻き癖がついていることがよくあります。この場合、まず両手を使いラインを引っ張ることで巻き癖を取るようにします。それでも取れないときは、以前ご紹介したリーダーストレイナーで、リーダーを挟んで引っ張ります。この時、挟んで引っ張るのは、リーダーの太い部分のみにします。細い部分には元々巻き癖はつきにくいですし、リーダーストレイナーを使って強く引っ張りすぎると、かえってパーマ状になってしまうことがありますので気を付けてください。

また釣りをしている最中にも、魚を取り込む際に竿先のガイドのところでリーダーが折れ曲がったりして、下の写真のように次第に癖がついてしまうこともあります。この場合も、最初と同じようにしてこまめに癖を取ることをお奨めします。

ばねのようになったリーダー.JPG

なお、癖がつきすぎた場合や、ラインブレークするなどして毛バリを交換していくうちにリーダーの細い部分が短くなりティペットを繋いで使う場合に、私はリーダーの太い部分を40㎝~50㎝程度切って使うようにしています。これにより、癖のついた部分を切り取れるとともに、リーダーとティペットを合わせた長さを調節できるので、お奨めです。この調節は、これまた以前ご紹介したリーダーリンクを使用していると簡単に出来ます。

バネのようになったリーダー2.JPG

次に、ティペットについては、癖がついたら両手で軽く引っ張るか、それでもダメな場合は長く使おうとせず新しいティペットに交換することをお奨めします。ティペットについては、簡単な説明ですみません[たらーっ(汗)]


フライフィッシングの仕掛けのポイント(ライン等のストレートさ・その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、フライフィシングの仕掛けのポイントのうち2つ目の、ライン等のストレートさを保つ方法についてご説明します。これは、魚がフライを咥えた際のアタリを取りやすくし、またアワセやすくするために必要なことです。

まず、フライラインですが長く使うためにもメンテナンスが必要です。これは、基本的に釣行後に家で行います。私はラインのメンテナンスは人に言えるほどしっかりやっているわけではありませんが、4~5回釣行した後に、自宅でラインをリールから引出し、まずバケツのお風呂(ぬるま湯)に10分程度入れて汚れを落としやすくします。その後、タオル等にラインを挟みながら引っ張ることで水分を取り除くとともに第一段階の汚れを落とします。

バケツのお風呂に入ったライン.JPG

次に、ラインクリーナーを塗ったフエルト様の布にラインを挟み引っ張ることにより、ラインの汚れをさらに落としながら、ラインを伸ばします。これによって、キャスト時にラインがスムースに出て飛距離が出るという効果やフローティングラインの場合水面に浮きやすくなるという効果も期待できます。

ラインクリーナーでクレンジング.JPG

なお、釣り場において、フライラインをリールから引き出した際に、巻き癖がついている場合がありますが、この場合は、両手を使ってラインを引っ張ることで巻き癖を少しでもなくすことが重要です。私は、ロッドにラインを通してから、フライラインを十分引き出したのち、フライラインを杭等に引っ掛けて引っ張ることにより巻き癖を取っています。この時、ロッドを折らないようにロッドとラインがまっすぐになるようにして引くようにすることが大切です。

次回はリーダーのクセを取り除きストレートにする方法をご紹介します。


フライフィッシングの仕掛けのポイント(結び目・その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回は、リーダーとティペットの結び方についてサージョンズノットをご説明しましたが、今回は、⑤のティペットと毛バリの結び方についてご説明します。私は、これまた簡単な結び方である「ユニノット」をお奨めします。写真を使用しご説明したいと思います。

まず、ティペット(写真では黄糸)を毛バリのアイ(写真では丸いリング)に通します。
ティペット・毛バリ1.JPG

次に、毛バリを右手の親指と人差し指でクルクル4~5回転(半回転づつ回りますのでこれを8~10回)回してティペットを撚ります。
ティペット・毛バリ2.JPG

そして、ティペットの先端を撚ったことによりアイとの間にできた隙間に差し込みます。ティペット・毛バリ3.JPG

これにより出来た輪に、ティペットの先端を通します。ティペット・毛バリ4.JPG

そして、先端を引っ張り、しっかり結び目を作ります。ティペット・毛バリ5.JPGティペット・毛バリ6.JPG

最後に、不要なティペットの先端部をカッターで切り取ります。この時に、3mm程度切り端を残すことがライントラブルを防ぐコツです。

ティペット・毛バリ7.JPG

なお、釣りをしていて、このティペットと毛バリの接続部が一番切れやすいところです。それは、結ぶ際にティペットにキズか付きやすいことも要因です。また。ティペットが伸びてパーマ状になることもありますが、魚が不自然さを感じるのかバイト(喰い)が悪い感じがします。次の写真の上は、うまく結べた例ですが、写真の下は、ティペットにキズがついてパーマ状に伸びている悪い例です。この場合は面倒ですが、再度結び直すことをお奨めします。せっかく大きな魚が掛かっても、切れてしまったら後悔しますので・・・。

ティペット・毛バリ8.JPG


フライフィッシングの仕掛けのポイント(結び目・その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、フライフィッシングの仕掛け作りのポイントについて簡単にご説明したいと思います。フライフィッシングの場合は、毛バリを除けばルアーと同様に、1.結び目(接続)の強度、2.ライン等のストレートさ、の2つが仕掛け作りの大きなポイントとなります。

最初に、結び目からご説明します。フライフィッシングの場合、結び目(接続)は、①リールとバッキングライン、②バッキングラインとフライライン、③フライラインとリーダー、④リーダーとティペット、⑤ティペットと毛バリ、の5箇所あります。
このうち、釣り場に行く前の段階で準備が済んでいる①②は省略し、もっぱら釣り場で行う③④⑤について、2回に分けて私のお奨めする方法についてご説明したいと思います。

まず、③のラインとリーダーについてです。今後ご紹介する予定ですが、リーダーの調節を頻繁に行いますので、以前ご紹介したリーダーリンクで簡単に接続する方法をお奨めします。なお、最近のフライラインは先端がループ状に加工されているものもあり、この場合はリーダーリンクは必要ありません。

次に④のリーダーとティペットですが、これについては、やはり簡単な「サージョンズノット」をお奨めします。写真で解説してみます。

まず、リーダー(写真では赤糸)とティペット(写真では黄糸)を重ねます。リーダー・ティペット1.JPG

次に、リーダーとティペットでループを作り一回くぐらせます。
リーダー・ティペット2.JPG

続いてあと2回くぐらせ、合計3回くぐらせます。
リーダー・ティペット3.JPG

次に、両サイドのリーダーとティペットを持って引っ張り、結び目を作ります。ここで結び目がしっかり締まるようにすることでトラブル防止につながります。リーダー・ティペット4.JPG

最後に、不要となったリーダーとティペット部分を切り取って出来上がりです。なお、3mm程度残して切ることがトラブル防止のポイントになります。
リーダー・ティペット5.JPG


いざ出陣 [釣りノウハウ(実釣編)]

いよいよ管理釣り場へ出向く際の留意事項をご説明していきたいと思います。

<下調べ>まず、フライフィッシングができる管釣り場を探すには、インターネットの「管理釣り場ドットコムhttp://www.kanritsuriba.com/」や管理釣り場を紹介した本などを活用するとよいでしょう。詳しい情報は、管理釣り場のHPに直接アクセスして入手することをお奨めします。そこで、営業時間、料金体系、貸釣り具の有無、釣り場の状況(池の大きさ、深さ)、放流情報(放流時間、魚種、サイズ)、釣果情報、持ち帰れる魚の制限の有無等をチェックし、どこに行くか決めます。最初は、魚の大きさよりも沢山数が釣れることを優先して選ぶとよいと思います。

<受付>釣り場に着いたら、まず受付で料金を支払うことになりますが、単に料金を支払うだけでなく、出来るだけ生の情報を得るようにしましょう。放流情報、魚の集まるインレット(水の流入口)やアウトレット(水の出口)の位置(見ればわかるとお思いかもしれませんが、王禅寺や開成など水中に隠れている場合もあります)等を聞くとよいと思います。特に初めての場所であれば、その旨を伝えれば、釣り場のスタッフもまた来てもらいたいと思い丁寧に教えてくれると思います。

<場所決め>受付で聞いたことを参考にして、出来るだけ魚の多そうな場所を選んでください。また、キャストする際に引っ掛かることがないよう後ろの障害物が少ないところを選ぶようにしてください。先行者がいる場合、両隣との間隔を出来れば4~5mほど開けるよう心掛けてください。もし、それより狭くなる場合は、必ず、声を掛けて了解をもらうようにしてください。せっかく楽しみに行くのですからお互いに気持ちよくありたいものです。なお、いったん場所を決めても、釣れない、逆光でインジケーターが見にくい、風が逆風でキャストしにくい等感じたら、こまめに移動することをお奨めします。

<仕掛けセット>最初は、釣りやすいルースニングを前提に話を進めます。ロッドにリールをセットし、ラインをロッドのガイドに通して、リーダー、ティペット、ルースニング用のインジケーター、そして最後に毛バリ(お奨めフライのビーズニンフ(黄色))を結びます。その際、周囲の人がどのような釣り方(ルースニング、ドライフィッシング、ウェットアンドストリーマーフィッシングのいずれか)をしているか確認することをお奨めします。特に釣れている人の様子を見て真似ることが重要です(水深(タナ)をどの程度にしているか、岸からどれくらいで釣っているか等)。

<毛バリ投入>魚は、足元にもいます。水質がクリアなところであれば、魚が見えると思います。まずは、魚を散らさないためにも近くから攻めるようにしてください。王禅寺であれば、岸から2~3m(ロッドの長さと同じくらいの距離)に毛バリを投入すればほぼ確実に釣れます。インジケータから毛バリまでの長さ(タナ)は1m±30cmで調節してみてください。

<合わせ(フッキング)>毛バリを投入後、毛バリが沈むまで10秒前後かかりますが、その途中で魚が毛バリを咥えることもありますので、気を抜かないようにしてください。毛バリを投入したら、インジケーターとラインとロッドが一直線になるように、またロッドの穂先が水面近くに来るように持ってください。この時、(右利きの場合)右手でロッドをもち、左手は常にラインを軽くつかむようにしてください。毛バリを咥えるとインジケーターが不自然に動きます。動いたら、ラインを持った左手を少し手前に引きつつ、ロッドを上げて合わせてください。エサ釣りですと、合わせなくても魚が針を飲み込むことが多いのですが、毛バリの場合は、魚が飲み込むことはまれで、合わせないとフッキングしません。なお、あまり強くロッドを上げすぎるとロッドに仕掛けが絡みつくことがあります。ここのところは、インジケーターの動きに合わせ、何度も試行錯誤しながらフッキングのコツをつかむようにしてください。

<取り込み(ランディング)>フッキングしたら、ロッドを極力立てて、左手でラインを引きながら、魚を寄せます。もしかかった魚が大きいと感じたら、左手を緩めて、ラインを魚に引き出させるようにしてください。私の経験上で言いますとフッキングした際に、魚が頭を振るような感じがしたら大物です。無理して引っ張るとティペットが切れてしまいますので気を付けてください。そして、魚が弱り近づいて来たら、ランディングネットを半分ほど水中に入れて、すくってください。この時、魚を追いかけるようにランディングネットを動かすのではなく、出来るだけランディングネットを動かさず、魚をネットに誘導することがコツです。ここのところも何度も体験して覚えて行くようにしてください。

<フック外し>バーブレスフックであれば、ランディングネットに魚を取り込んだ衝撃で、毛バリが外れることがあります。もし外れない場合は、フォーセップを使ってフックを外してください。釣った魚を家に持っていく場合(キープと言います)は、魚をビクやクーラーに入れるなどしてください。魚を逃がす場合(リリースと言います)には、フックを外す際にも、出来るだけランディングネットを水につけつつ、魚に直接手で触れないようにして、魚にダメージを与えないようにしてください。手で強く魚をつかんだり、地面に魚を落としたりすると、魚が傷つき弱ってしまいますので気を付けて下さい。

あとは、これを繰り返し、楽しんでください。


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