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ルースニングの新たなテク [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、先のあじさいアップで隣になった年輩の常連さんがルースニングで使っていたマーカーをご紹介します。

渓流釣り(エサ)をした方ならご存知の方が多いと思いますが、脈釣りの目印です。

目印.JPG

常連さんはこれを2つ付けて使用していました。ビーズなどのウェイトを付けていない軽めのウェットやニンフを組み合わせて水面直下をゆっくり漂いながら落ちていくイメージで使っていました。

これから、夏に向けて水面近くを意識する魚達に威力を発揮しそうです。

またこれを使うメリットは、左右等のアタリが出やすいことと、目印が薄いためキャスト時に風の影響が少なく遠くまでキャストできることが挙げられます。

近々、開成や王禅寺で試してみようかと思っています。

これも、あじさいカップに参加して近くにいた方と情報交換できた成果の1つです。

次の芦ノ湖釣行に向けて [釣りノウハウ(実釣編)]

ここのところ、週末になると天気が悪くなる感じで、次の芦ノ湖釣行のタイミングを計れないまま、ズルズルとここまで来てしまいました。
しかし、時間ができたお蔭で、前回の特別解禁の反省を踏まえ、王禅寺で試してみる等いろいろ出来たことは収穫でした。

<前回の反省>
1.ボート屋さんのすぐ近くの宿に前泊していながら、6時半のスタートに間に合わなかったこと。

 → 特別解禁の前日に箱根湯本へ行ったり温泉に入る等観光気分が過ぎた気がしていますので、次回は釣り一筋・日帰りで行きたいと思います。なお、解禁から、2週間以上経ったため多少空いてきたものと思いますので焦らず行きたいと思います。

2.魚探が不調で使えなかったこと。

 → 前回は準備不足で事前に確認できませんでした。現在魚探の説明書を見て原因を探っていますがまだ突き止められていません。電源が入り数秒は画面が正常に表示される状態なのですが、雨で接続プラグが濡れたことが原因かもしれないため、もう一度試してみたいと思います。もしまた不調の場合は、魚探に頼らずともこれまでの経験で自信を持って臨みたいと思います。

3.タナが意外と浅く、シンキングラインのタイプⅥは不要だったかもしれないこと。

 → 今回は、タイプⅡをベースにその日の状況次第では、タイプⅠも考えたいと思っています。

4.12ftと長めのリーダーを使用しましたが、アタリがあってもフッキング率が1/4程度と低かったこと。

 → これが一番の問題だったように思います。王禅寺で数回試してマズマズだったショートリーダーを使ってみようと思います。

以上の反省を踏まえ、近々再度トライしてみようと思っています。


ボートフィッシングのプチテクについて(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、ボートのアンカー(錨)を下ろしてリトリーブフィッシングを楽しむ場合のプチテクについて、2つご紹介したいと思います。

1つ目は、キャストする方向についてです。以前、落下防止のためボートの座席に着いてキャストすることをお奨めしましたが、この場合、体は船尾方向に向いていますので、基本的には船尾方向に向かってキャストするのが一番楽です。また、リトリーブの際は、竿先は右利きの場合ボートの右手側から湖面に向けて下げ先端が湖面に着くようにするとよいと思います。

 なお、アンカー(錨)は舳先側に沈めますので、風があると船尾は自然と風下を向くようになります。一方、フライラインをキャストする場合、風下に向かってキャストした方が無理なくラインが出ますし疲れません。この面からも船尾に向かってキャストすることをお奨めします。なお、他の方向に魚がいることがわかっているような場合には、体をそちらに向けてキャストすることもありますが、風が強い場合等は、風に逆らわずに風下の船尾方向にキャストするのが無難です。

 次に、リトリーブフィッシングでは、以前ご紹介したようにアタリを取るために毛バリから竿先までストレートに保つ必要がありますが、カウントダウンやリトリーブ中に上記のように風でボートが動くとラインが曲がりくねって、折角のアタリが取れないこともあります。特に風が一定しない場合は全くアタリが取れない状態になることがあります。

そこでちょっとしたテクニックが必要になります。具体的には竿先が常に同じ位置を保つように、手や場合によっては体を動かして調整する必要が生じます。この時毛バリと竿先の位置を把握する必要がありますが、そのために竿先の背景にある遠くの陸の山や木等を目印にしておくことをお奨めします。こうすることで、竿先を同じ位置に保つことが可能となり、アタリも取りやすくなります。なお、180度ボートが回転するような極端な場合は、頑張ってもさすがにラインは曲がってしまうことがありますが、この場合は風には逆らえません。

以上で、ボートフィッシングシリーズを一旦終えたいと思います(何とか芦ノ湖の特別解禁に間に合わせることが出来てよかったと勝手に思っています[グッド(上向き矢印)])。
長い間ご覧いただいた方、有難うございました。これを契機として、芦ノ湖などでボートフィッシングを楽しむ方が増えれば幸いです[るんるん]


ボートフィッシングのプチテクについて(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、ボートフィッシングにおけるプチテクということで、ハーリングについてご説明したいと思います。

ハーリングは、トローリングの毛バリ版と言えますが、ボートを漕ぎながら毛バリをボートの後方に流して魚を誘う釣り方です。手漕ぎボートですと両手はオールを持っていますので、リールの少し上に尻手を付けて船尾に竿先を出して流します。この時、毛バリがボートからなるべく遠くに流れるようにするため、ラインは全て出し切りリールにはバッキングラインのみが残るようにします。なお、ボートのスピードはまずは人が歩く速さを目安とすれば良いと思います。

また、ラインを流す際の注意点として、魚が毛バリを咥えた際にアタリがロッドにしっかり伝わりフッキングするように、ラインが曲がったり緩んだりしないようにすることが肝要です。このためにはボートを真っ直ぐ漕ぐ必要がありますが、オールを漕ぐ際に前に注意しつつも、予めボートの後方の陸上に建物や岩などの目印を作りそこを見ながら漕ぐことで真っ直ぐ漕ぐことができます。

アタリは、竿先が大きく曲がるか、竿が引きずられるほど大きいのでよく分かります。この時、漕ぐのをやめ、ロッドを素早く持ったら、大きく一回ロッドをあおりフッキングを確かなものにするとバレが少なくなります。この後は、フルに出ているラインをリールに巻き込みつつ魚を引き寄せランディングします。

なお、過去の例からすると、ボートを迂回させ再度同じところを流すと、またアタるケースが結構ありますので、一度釣れたら何回か狙ってみることをお奨めします。そして、漕ぐのに疲れたら、ハーリングで当たったところのそばにアンカーを下して、リトリーブフィッシングで攻めるようにするとよいと思います。


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その6) [釣りノウハウ(実釣編)]

昨日はプロバイダーがメンテのためブログがアップできませんでした。すみませんでした。
今回は、芦ノ湖のボートフィッシングにおけるポイントの探し方について、ご説明したいと思います。
私のこれまでの湖尻中心の経験から得た考え(独断と偏見?)ですので、参考にならない部分も多いかと思いますがご了承ください。

まず、ターゲットとなる魚の湖における生態を考えつつ狙うポイントを考えたいと思います。

最初はニジマスです。ニジマスは、湖では基本的には回遊しながらエサを捕食しているように思います。芦ノ湖のニジマスの一番のご馳走はワカサギですので、基本的にワカサギの群れを探しながら回遊しているようです。しかし、捕食を終えるとエサとは関係なく沖の水面直下を回遊していることもあるようです。ある時、湖尻のボート屋さんから対岸の深良水門を目指しハーリングをしつつ移動していたら、まさに湖のど真ん中(水深数十m)で40cmオーバーの元気のよいニジマスがアタッタことがあります。フローティングラインを使っていたので、この時のタナは、せいぜい水面から1m位だったろうと思います。この頃、ワカサギは水深15mラインで釣れていたので、いつもワカサギと行動を共にしているわけでもなさそうです。これは単なる推測ですが、水中の酸素は水面近くの方があると聞いたことがあります。水温が比較的高い時期は、浅い酸素の多いところを回遊している可能性もあるのかなと思っています。

以上から、ニジマスの場合は、ワカサギの群れか、酸素の多い場所(水の流れがあるところ)を探すのが、ポイントを選ぶコツだと思います。
初期は、水通しのよい水深5~6mの浅い場所(シャローエリア)がまず狙い目です。底に水草(ウィード)が生えていれば、小魚が集まっている可能性がありますので特に有望です。また、底に変化があるところや急に落ち込んで深くなっているいわゆるカケアガリ等にも小魚が集まっている可能性があります。そうしたところをニジマスが回遊していると思われますので、これらの場所の近くにボートを止めて釣ることをお奨めします。
湖尻では、ボート屋さんの桟橋の前あたりが水深5~6mラインです。この桟橋沖や、ボート屋さんの北側の海賊船桟橋沖、キャンプ場沖、早川水門沖あたりが実績があり、釣り人も多いところです。

私は昨年から魚探を使い始めましたが、魚探はターゲットとなる魚を探すというよりは、ワカサギの群れや水深そして底の形状を知るために使っているというのが本当のところです。

次に、芦ノ湖ではブラウントラウトが魅力的なターゲットですが、ブラウントラウトは、ニジマスと異なり、夕マズメを除き、底の岩などの物陰に潜んでエサとなるワカサギ等を待っている感じがします。特に初期は岸近くの岩や倒れ木の陰に潜んでいるように思います。エンジン付きボートを使ってルアーで狙う常連の方はどこに岩があるのか分かっているので、ポイント、ポイントを手際よく探りながら移動していきます。手漕ぎボートでのフライの場合は、機動性がないため不利なところはありますが、岸釣りの方がいない岸近くの岩等のある浅場を選んでアンカーをおろし丹念に探ることをお奨めします。湖尻近辺では、ボート屋さんの北側になるキャンプ場沖や早川沖が狙い目です。また、南側では、坊が沢や九頭龍あたりが有名です。

なお、対岸にもポイントはありますが、手漕ぎボートの場合は、風向次第のところもあり、またボート操作や体力に自信がある方でないと難しいと思いますので省略します。

芦ノ湖漁協やボート屋さんのHPにポイント解説や地図が掲載されていますので、詳細はこちらをご覧ください。これによれば、底の地形や水深もある程度分かると思います。


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その5) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、芦ノ湖のボートフィッシングにおける注意点についてご説明したいと思います。

<乗・下船時>桟橋から乗船する時にボートが動いてまた裂き状態になることがありますので気を付けてください。まずは何も持たずに、桟橋の杭を手で持ってバランスを取りつつ、ボートが桟橋から離れないようにしながら乗船するとよいと思います。釣り具は桟橋の端に置いておき、乗船後ボートに乗せます。下船時は、もやい(舳先や船尾についているロープの輪)を桟橋の杭にかけた後、先に釣り具を桟橋に下ろしてから下船することをお奨めします。またこの前後に、桟橋とボートの間に手を挟まないようにご注意ください。

なお、道具は乗船前にセットした方が良いと思いますが、竿をボートのヘリから不用意に出すと桟橋と船に挟まれて折れる恐れがありますので、沖に出るまでしっかりボート内に納めておきます。

<乗船中>アンカー(錨)を上げ下げする際に舳先に移動する必要がありますが、これを除いては極力移動しないようにします。また、やむなく移動する際には直立するのは危険で体勢を低く保ちボートのヘリにつかまりながら移動します。またキャストやリトリーブ時に立って行う方がいますが、慣れないうちは座ってやるか、膝立ち状態で行うことをお奨めします。私はいまだに座ってキャストしていますが、シンキングラインにビーズ等ウェイトの付いた毛バリの組み合わせの場合は意外と飛んでくれますので無理はしないことです。また、魚が掛かってやり取りする場合も、膝をついて対応するようにしています。

<航行時>解禁当初はかなりのボートが出ていますのでぶつからないように注意します。特に手漕ぎの場合は、ボートの後方を見ながら漕ぐことになりますので、こまめに前方を確認する必要があります。なお他のボートと行き交う場合、基本は右側通行になるそうです。

また、アンカーを下して釣りをしているボートが進行方向にある場合、ラインの出ている方向(狙っている方向)を通るのは迷惑(マナー違反)になります。

岸に釣り人がいる場合も、岸に近づきすぎないようにします。お互いがキャストして交差しない距離(50m以上)を保つ必要がありますが、風の影響でそれより近づいてしまうことがあります。その時は声を掛けるようにしましょう。

更に、芦ノ湖特有ですが、観光名物の海賊船のルート周辺は何故か良いポイントになっていますが、ハーリング等で横切る時は、左右から海賊船が近づいていないことを確認します。

<停船時>最初は釣れている先行者がいるところの近くにアンカーを下ろして釣ることが多いと思いますが、アンカーを下ろす際には、乱暴に投げ入れ水面に音を立てるようなことは是非避けた方が良いと思います。折角よいポイントであっても、魚を散らしては元も子もありません。

また、アンカーロープは少し余裕を持たせて止めてください。真下にピンと張った状態では、強い風が吹くとアンカー毎引きずられてしまうことがあるからです。

なお、自然相手ですので風向きはころころ変わります。アンカーを下す際に周囲に迷惑にならないようにしたつもりでも、風が変わると周囲のボートの風下になり、キャストする邪魔になったりしますので、アンカーを下ろす際には、前後左右余裕をもって下ろすことをお奨めします。

なおアンカーを下したら、2本のオールを外し船内に一緒に仕舞うようにします。外さないとキャストの際にラインが引っかかったり、魚とやり取りしている最中に引っかかったり、トラブルのもとになりますのでご注意ください。

 最後に、広い湖上と言っても、ボートの後ろを他のボートが行き交うこともありますので、キャスト時は後ろにも気を付けてください。

以上、ボート釣りは何かと注意事項があり大変だなと思う方がいるかも知れませんが、相応の注意を払うことと、無理はしないということで、ボート釣りの魅力を楽しんで頂ければ幸いです。


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その4) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、芦ノ湖のボートフィッシングにおけるタックルと仕掛けについてご紹介したいと思います。初期の芦ノ湖は、ドライはかなり難しいかと思いますので、リトリーブフィッシングとハーリングを想定してご紹介したいと思います。併せて2月25日の特別解禁に使用する私のタックルもご紹介します。

<ロッド>長さは9ftが基本で、最低でも8.6ftは欲しいところです。適応するラインは高番手の6~7番あたりがお奨めです。
私は、フリーストーン(2ピース)#907、ブルックストーン(2ピース)#907(いずれもシマノ)の2本を用意する予定です。 

<リール>高番手の6~7番のラインとバッキングライン100m以上を巻けるリールで、ドラッグのメリハリがよく効くものがお奨めです。
私は、グレインのセノーテⅢを使用する予定です。

<ライン>シンキングラインの6~7番がお奨めです。シンキングのタイプⅡ以上の2種類を用意すると広い層を狙えます。
私は、7番のタイプⅢとタイプⅥの2種類を用意し、タイプⅢをメインに使用する予定です。
なお、万が一ライズがある場合に備えて、フローティングライン6番を巻いたリールも持参します。

<リーダー>9ft~12ftの3Xを基本として、大物狙いの方は2X、また喰い渋ったときのために4Xを用意するとよいと思います。ただし初期の芦ノ湖は水が澄んでいるため(例年この時期ボートから5m程先の底が見えます)、2Xでは喰いが悪いことを覚悟する必要があります。  
私は、9ft~12ftの2X~4Xの各種を持参し、12ftの3Xをメインに使用する予定です。

<ティペット>2X~4Xを用意すれば良いと思います。
私は、12ft3Xのリーダーを使用する予定で、当初はティペットは使用せず、リーダーに毛バリを直結するつもりです。

<毛バリ>マラブー、ストリーマー、ゾンカー系を用意するとよいと思います。フックは、10~14番アタリで良いかと思います。
私は、少し前に「芦ノ湖特別解禁での爆釣フライ(毛バリ)」でご紹介したビーズマラブー系や、これまた以前「タイイングのマイブーム」でご紹介したマラブーゾンカー系を中心に用意しようと思っています。また、万が一のことを考え、ドライフライもエルクヘアカディスやパラシュート系を多少用意するつもりです。

なお、ボート上では2本のロッドにラインを通していつでも使えるようにしておき、状況に応じて使い分けるつもりです。


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は釣り具を除くボートフィッシングに特有の装備についてご紹介したいと思います。

通常管理釣り場で楽しむときには、釣り具とは別に、ランディングネット、帽子、サングラス(メガネ)、タオル、更に必要に応じて、ベスト、防寒着上下(冬場)、使い捨てカイロ各種(冬場)、フラシビクかストリンガー(魚をキープする場合)、マスク(花粉対策が必要な方)等を用意するかと思います。

ボートフィッシングでは、これらに加え次の装備が必要になります。

ライフベスト・・・ボート屋さんでボート代を払えば貸してくれます。というかこれを着用しないとボートに乗せてくれませんので必須です。私は最初のころはボート屋さんのものを借りていましたが、これで十分です。

このほか、自身の経験からあったほうがいいなと思い実際に使っているものは次のとおりです。

クーラーボックス・・・魚を持ち帰る方にとっては必要な物ですが、そうでない方にとっても大変重宝します。湖上は障害物がないため風がもろに当たり、軽い物は飛んで行ってしまう恐れがあります。また、船の中は思いのほか狭くいろいろなものを置いておくと、フライラインのキャスト・リトリーブ時に邪魔になることがあります。このため、大き目のクーラーボックスを用意し、予備のリール、フライボックス、リーダーティペット等の仕掛け、更にはタオルやおにぎり、水なども一つにまとめクーラーボックスに入れておくと便利です。なお、物の出し入れ時を除いて必ずクーラーの蓋を締めてロックしておくことをお奨めします。もしクーラーが落ちたり、最悪船が転覆しても、クーラーの中身を失くすことはありませんし、これに摑まって浮くこともできます。幸い私はこれまでに落ちたことはありませんが、バランスを崩し落ちそうになったことはしょっちゅうです[がく~(落胆した顔)]

手袋・・・寒い季節に特に向かい風でボートを漕ぐのは結構大変です。この時、素手だとオールを持つ手がかじかんだり、痛くなったりすることがあります。私は大きめの物を使い、小型の使い捨てカイロを入れておき、フライをキャストしたあとカウントダウンしている最中に、かじかんだ手を突っ込み温めるようなこともしています。
大き目手袋.JPG

釣り用尻手・・・ハーリング(ルアーで言うところのトローリング)をやろうと思う方にとっては、大切なロッドやリールを失わないために必須とも言えます。ハーリングの場合は船も動いているため、魚が毛バリを咥えると思いのほかアタリが強烈で、ドラッグを緩めていてもロッドが船から飛び出る恐れがあります。私は海釣り用品で有名なヤマシタの尻手を使用しています。これがあれば安心です。
釣り用尻手.JPG

座席用クッション・・・ボート屋さんによっては、座席の敷物を用意しているところもありますが、シーズン初期は寒く、お尻から冷えてきます。このため、私は釣具屋さんで買った専用のビニール製(雨でも大丈夫です)の四角いクッションを使っています。表面に網目があり、そこに使い捨てカイロを入れて使っています。

魚群探知機・・・無くても他の人の状況を見れば、十分釣りになりますが、より確率を上げたいと思う方には有った方が良いかもしれません。後日別途ご紹介したいと思います。

なお、シーズン初期は防寒着の上にライフベストを着用することから、フライ用のベストは逆に不要となります。このため、普段ベストに装着しているラインカッターやフォーセップは、防寒着やライフべストに付け替えておくとよいと思います。

以上、必須の物、あったほうが良い物をご紹介しましたが、快適に釣りを楽しむためにも、シーズン初期は防寒対策をしっかりしておくこと(防寒着は上下着用)が肝要です。


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回から、芦ノ湖のボートフィッシング(手漕ぎ)についてご紹介していますが、今回は、どのボート屋さんを使ったらよいかについて考えたいと思います。

芦ノ湖の場合、ボート屋さんは、湖の北側の「湖尻(大涌谷の方から繋がっているロープウェイの終点の桃源台があるところです)」と湖の南側の「元箱根(箱根駅伝の往路のゴールや箱根の関所跡があるところです)」の2か所に集中しています。まず、どちらから出船するかを考える必要があります。

私は、芦ノ湖には、途中、間が空いていますが30数年前からお世話になっていますが、実は1~2回を除き、ほとんど湖尻からしか出船したことがありません。理由は簡単で、東名御殿場インターから近いからということです。また、数回行くと湖尻近辺のポイントのイメージが湧きやすくなり、次もまた・・・となるためです。

従って、私の経験では、どちらが良いかを言える立場にありませんので、無責任なようですが、お好みで選んでいただければと思います。

ちなみに、芦ノ湖漁協のHP(http://www.ashinoko.or.jp/)で、過去の特別解禁の検量記録を見ることができますが、そこにどこで釣れたかについても記されています。これを見ると湖尻側と元箱根側のどちらでも釣れており、明確な優劣はないように思います。

なお、特徴というか、違う点を敢えて言うとすれば、先ほども触れましたが東名御殿場インターに近いのが湖尻で、箱根新道のインターに近いのが元箱根ということと、水深が比較的浅いのが湖尻側で、逆に深いのが元箱根側ということかと思います。また、風の影響を受けにくいと言われている箱根湾に近いのは元箱根側です。

小型船舶の免許を持っている方でしたら、どこから出船しても芦ノ湖のどこにでも行けますので関係ないのかもしれませんが、手漕ぎボートでは風にもよりますが湖の半分も行けませんので、芦ノ湖漁協のHPのポイント紹介等をご覧になり、ご自分の好みのポイントに近い方を選ばれることをお奨めします。

次に、どのボート屋さんを選ぶかですが、料金はどこも一緒ですので、ボート屋さんのHPをご覧になり、これまた皆さんの好みに合わせて選ぶことをお奨めします。私は、ここしばらくは湖尻の「やまびこ」さんを利用しています。その経緯は、10月8日にアップした「因果はめぐるの巻(その2)」に記しているところですが、やまびこさんは私のようなC級アングラーにも優しく接してくれます。

最後に身も蓋もない話ですが、結局は行きたい日にたまたま空きボートがあるボート屋さんを選択することになるのかもしれません。長々とすみませんでした[たらーっ(汗)]


芦ノ湖のボートフィッシングについて(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回から、芦ノ湖のボートフィッシング(手漕ぎ)について、ご紹介したいと思います。

まず、フライが楽しめるシーズンですが、2月の最終土・日の特別解禁(本解禁は3月1日)からゴールデンウィーク前後までの2か月半程度とそれほど長くありません。このうち解禁直後を除くトップシーズンは、3月中旬から4月のゴールデンウィーク直前あたりではないかと思っています。

この時期は、エサとなるワカサギが産卵したあと一生を終える際に岸近くの浅場にふらふらと漂うため、これを狙いにマスも浅場に来ます。また、水面近くの水温も10度以下とマスが快適に過ごせる時期でもあります。

これを過ぎてしまうと、ワカサギとともに次第に深場に移動するため、フライでは狙うのが難しくなり、リール竿とオモリを使ったエサ釣り(エサは主にイクラやブドウ虫)やルアーでのトローリングが主体となります。
余談ですが、夏場のワカサギ釣りでは水深10m以上の底を狙うことが多くなりますが、一旦針にかかったワカサギをマスが狙うのか、「外道」としてマスが釣れることがあります。残念ながらワカサギ用の針は、袖型の2.5号か3号であるため、大物が掛かっても針が伸ばされてしまいバレてしまうことが多いようです。このため、ワカサギ釣りをする傍ら、釣ったばかりの生きたワカサギをエサにしてマス針に掛け、泳がせ釣り(ムーチング)をされる方も多いようです。(竿は一人2本まで出すことが可能です)。実は私も昔この釣りにハマっていたことがあります。ちなみにこの釣りで使うタックルはルアー用のスピニングリールとフライ竿の組み合わせが意外と良い感じです。

さて本題に戻りますが、芦ノ湖でフライフィッシングにチャレンジするのであれば、ゴールデンウィークまでに行かれることをお奨めします。

なお、次にお示しする2つの条件をクリアすれば、芦ノ湖での手漕ぎボートフィッシングを楽しむことが可能だと思います。

1つ目は、毛バリを10m以上キャスト出来ることです。
2つ目は、シンキングライン(タイプⅡかⅢ)を持っていることです。

そんなに難しい条件ではないと思いますので、管理釣り場だけでは物足りなくなった方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?


リトリーブフィッシングのプチテク(その9) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、シンキングラインを使ってリトリーブフィッシングをする際に、どのようにタナを探ったらよいかについて私の考えをご説明したいと思います。

まず、魚の習性について押さえておきたいと思います。
魚は、深いところから上の方を見ていて、水面に或いは水面から落ちてくるエサを待っている傾向にあるようです。従って、魚がいる層か若干その上の層を狙うことが基本となります。
また、一方で、突然下からエサが来ると慌てて咥えようとする習性もあるようです。いわゆる反射喰いです。

以上の習性を踏まえて、それでは最初に、魚が見えているクリアウォーターでの場合についてご説明したいと思います。この場合は、言うまでもなく、目で確認しつつ魚のいる層か若干その上の層を狙って毛バリを引くことが基本となります。なお、これでアタリがない場合は、一旦魚より深いところに毛バリを沈めた後、少し勢いをつけて魚のいる層より上に引き上げるなどして、反射喰いを誘うテクもありますので、試されることをお奨めします。これでもアタらないような場合は、毛バリをチェンジしています。

次に、王禅寺などの魚が見えないマッディウォーターの場合ですが、初めての釣り場では、想像力を働かせながら手探りで魚のいるタナを探すしかありません。タナを探すのは簡単ではありませんが、これがリトリーブフィッシングの大きな楽しみでもあり、アタった時の喜びはひとしおです。

私は、この場合は、魚が上の方を見ているということを前提に、まず水面に近い(浅い)ところから探り、アタリがなければ徐々に底に近い(深い)ところを狙うようにしています

具体的には、最初は、毛バリをキャストした後すぐにリトリーブを開始して水面直下を狙います。
これを数回繰り返してもアタリがない場合は、少し深いところを狙いキャスト後10秒ほどカウントしてからリトリーブするようにしています。そして、更にアタリがない場合は20秒、それでもアタらない場合は30秒、と待って徐々に底に近いところを狙うようにしています。

なお、カウントは王禅寺のように水深が4~5m程度であれば、時計等は使わずに頭の中で自分なりのペースでカウントしています。
しかし、芦ノ湖のように水深があり1分も待つような場合は、誤差も大きくなりがちで、数えるのも大変なので、
時計を見るか写真のようなクッキングタイマーを使うようにしています。

百均で買ったタイマーです。
クッキングタイマー.JPG

なお、今回でリトリーブフィッシングのプチテクシリーズを終わりたいと思います。長々とわかりにくい文章にお付き合いいただき有難うございました。
ご覧いただいた皆さんに少しでもお役に立てば幸いです。


リトリーブフィッシングのプチテク(その8) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、シンキングラインをキャストしたあと、ロッドの位置をどう保つかについて触れておきたいと思います。

結論から言いますと、ロッドは下向きにして、竿先(ロッドティップ)の第2ガイドあたりまで水面につけて保つことをお奨めします。
シンキングラインは、フローティングラインより重たいため、フライラインが空中に出ていると重力の影響を受け垂れ下がってしまい、毛バリから竿先まで一直線に保つことが難しくなります。この結果、アタリを取るのが難しくなってしまいます。

この微妙な感覚を養えるかどうかが、A級フライフィッシャーになれるかどうかの分かれ道です。今頃わかった私は、永久(A級)にC級です(^^;)が、皆さんは前途がありますので頑張ってみてください。

本日もお酒を飲んでしまったのでこれくらいで失礼します。


リトリーブフィッシングのプチテク(その7) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回からは、シンキングライン(タイプⅡ又はⅢを想定)を使ったリトリーブフィッシングについて、フローティングラインを使った場合と違う所を中心にご紹介できればと思っていますので、よろしくお願いします。

今回は、まずフライライン-リーダー-ティペット-毛バリがキャスト後どのような順番・形状で沈んでいくかについてご説明したいと思います。

毛バリをキャストした後、一般的にはまず毛バリとフライラインの先端部が同時に沈み始めます。つまり、リーダーとティペットの両サイドから沈み始め、最後にリーダーとティペットの中心部分が沈んでいきます。またフライラインは、竿先を意識して水中に付けなければ、先端部から竿先に向かって徐々に沈んでいきます。

これを横から見ると、毛バリとフライラインの先端部を谷としてティペットやリーダーの中心部が山となり、またフライラインは先端部から竿先に向かって徐々に上っていく形状を示します。以前ご紹介したフローティングラインを使った場合よりも複雑な凹凸(弛み)曲線となりながら沈んでいきます。

このままにしておくと、魚が毛バリを咥えても凹凸部分が伸びるだけで、手元までアタリが伝わらりづらいと言えます。

このため、毛バリを一定の深さのところに沈ませつつアタリも取りたいときは、キャストして単に待つのではなく、フローティングラインよりもさらに意識して手前に引くことにより、ティペットとリーダー更にはフライラインを直線状に保つ必要があります。

こうした状況を少しでも回避するため、リーダーやティペットを水中に早く沈ませるための液体=「シンクジェル」が売られていますので、利用してみるのもよいと思います。これは、以前ご紹介したドライフライの浮力を増すための「ドライジェル」と反対の性質をもつものです。

なお、一旦リトリーブを開始したあとは、毛バリからティペット-リーダー-フライラインまでほぼ直線状になるため、フローティングラインを使用する場合よりもアタリが竿先や手先まで伝わりやすい気がします(フローティングラインの場合は、毛バリからティペット-リーダーまでは直線状になりますが、フライラインそのものは水面に浮いているため、フライラインとリーダーの繋ぎ目で角度が付いてしまいアタリがここで幾分吸収されてしまうからです)。

今回も文章のみの説明でわかりづらかったと思います。すみません[たらーっ(汗)]

釣り場に着いたら、いきなり一生懸命遠くにキャストするのではなく、まず、フライラインを数m引き出して、延べ竿を使う要領で、毛バリをキャストしてみて、毛バリからラインまでの沈み方を観察してみることをお奨めします。


リトリーブフィッシングのプチテク(その6) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、リトリーブ後のフライラインの処理についてご説明したいと思います。

これまで、リトリーブについて、右利きの方を想定し、左手で10~15cm程度を間断なく引くことをご説明してきました。これを続けると、体の前の地面に、リトリーブしたフライラインが折り重なっていくことになります。

私の経験からすると、湖等で膝より深いところに立ち込んで釣りをする場合を除き、多少地面でフライラインが汚れますが、そのままにしておくことが、一番効率的でトラブルも少ないように思います。管理釣り場は一般に足場もよく、そもそも立ち込むことはないと思います。例外的に豊島園の波の出るプールは、水の中に立ち込むことがありますが、現在はウェーダーは禁止になっており、膝下までしか立ち込めなくなっています。

参考までに、膝より深いところに立ち込む場合で、シンキングラインを使用する場合は、腰のあたりにラインバスケット(布製の風呂桶状の物=即物的な表現で風情のかけらもなくすみません[バッド(下向き矢印)])をぶら下げてその中にラインを入れていくケースがあります。これは、フライラインが水中にあると、次のキャスト時にフライラインを引き出しにくくなることが大きな理由です。

また、ハンドツイストと言って、左手の親指と小指が一般的ですが、指にフライラインを8の字を書くように絡めていく方法もあります。私も高校生のころには、フライの教本を真似て、ちょっと恰好を付けたことがありましたが、リトリーブする左手が疲れるとともに、リトリーブのスピード調節、特に早く引くことが難しく、また意識がそちらに行ってしまい釣りに集中できなかった覚えがあります。

なお、2つほど注意すべき点がありますのでご留意ください。

1つ目は、大物が掛かってフライラインが引き出される際に、フライラインがスムースに出るようにフライラインを踏まないことです。大物は突然やってきますので慌ててしまい思わずフライラインを踏んでしまうことがありますので要注意です。また、フライラインを砂地以外のところで踏んでしまうと、フライラインにキズが付くこともありますので、この面からも注意する必要があります。

2つ目は、移動する際にフライラインに足を引っ掛けないことです。岸近くでフライラインに足を取られると池に落ちる恐れがあります。私は、池にはさすがに落ちたことはありませんが(当たり前ですね[たらーっ(汗)])、片方の足でフライラインを踏んでピンと張ったところにもう片方の足を引っかけてしまいバランスを崩してヒヤッとしたことが幾度となくあります。皆さんも十分お気を付け下さい。


リトリーブフィッシングのプチテク(その5) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、リトリーブのバリエーションについてご説明したいと思います。

リトリーブは、私はボートを漕ぐことに例えて、「ストローク(一回に引く長さ)」と「ピッチ(一定の時間に繰り返す回数=スピード)」、そして「休み(ストップ=止めること)」を加えた3つの要素から構成されると考えています。

この3要素の組み合わせ次第で、いくらでもバリエーションが出来るわけですが、ここでは、私がよく実践している4つのパターンについてご説明したいと思います。

まず1つ目は、基本的なリトリーブです。このシリーズのその3でご説明したところですが、左手で10~15cm程度引くこと(比較的短いストローク)を間断無く繰り返すこと(早いピッチ)です。これにより、毛バリを「ほぼ一定のスピード」で手前に引くことができます。この時毛バリは水中でほとんど上下動しません。

2つ目は、1つ目の引き方をベースに、ストロークを数回行った後、数秒引くことを止める(休みを入れる)パターンです。この場合、休みを入れている時には毛バリは沈み、ストロークを再開すると毛バリが浮いてくることになりますが、この上下動が魚を誘うのか、この前後に魚がアタルことがよくあります。
私の場合、この引き方を多用しており、ストロークを3回繰り返したのち1~2秒止めることがいつの間にか身についてしまっています。

次に3つ目ですが、ストロークを30~50cmと比較的長くする引き方があります。ストロークを長くするということは、一度引いたあと次に引くために左手を移動させるための時間が多少かかることになります。毛バリは「意図せざる小刻みなストップ&ゴー」を繰り返しながら、手前に引かれることになります。この時毛バリは水中で僅かに上下動します。

最後に4つ目ですが、3つ目の引き方をベースに、先ほどと同様にストロークを数回行った後、数秒引くことを止める(休みを入れる)パターンです。この引き方によれば、毛バリは更に大きな上下動をします。

なお、ここで、毛バリを引くスピードについてご説明しておきたいと思います。きわめて感覚的な話で申し訳ありませんが、人がゆっくり歩くくらいの速さを基本として考えて良いと思います。アタリがない場合は、これより遅くしたり早くしたり試行錯誤しつつ魚を誘うようにします。
参考までに、イトウ狙いの場合は、レインボーが追い付かないほど速く引くのが良いと言う方もいますのでご紹介しておきます(残念ながら真偽のほどはわかりません)。

以上で、私が実践している4つの引き方と引くスピードについてご紹介しました。かなりマニアックで分かりづらい説明だったかもしれませんがご容赦ください[たらーっ(汗)]

いずれにしても、これらを参考に、リトリーブの3要素(ストローク、ピッチ、休み)を自由に組み合わせて楽しんでいただければ幸いです。


リトリーブフィッシングのプチテク(その4) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回は、リトリーブの仕方についてご説明しました。今回は、アワセ方についてご説明したいと思います。引き続きフローティングラインを使用し、かつ右利きの方を想定してご説明します。

魚が毛バリを咥えた際のアタリは、リトリーブ中に竿先や手先がグッと重くなる場合が一般的ですが、フローティングラインならではのアタリの取り方として、視覚で捉えることもあります。それは、水面に浮かぶフライラインが少し毛バリ側に引っ張られるケースや、魚が毛バリを咥えた際の僅かなフライラインの動きにより水面に波紋が生じるケースなどです。

さて、こうしたアタリがあった際のアワセ方についてですが、私の場合は出来るだけ「小さくシャープにアワセるようにしています。具体的には、フライラインを左手に持った状態で、右手で竿先を20cmほど手前に引くと同時に、左手も20~30cm手前に引くことでアワセるようにしています。この時、竿先は立てるというよりは高さは変えずに左右若しくは手前のいずれかに少し引くイメージでアワセています。こうすると、仮に一度でフッキングしなくても、毛バリが大きく動いたり、空中に飛び出たりしないため、引き続きリトリーブを再開することにより魚のチェースを期待できるのでお奨めします。
なお、私の経験からすると、リトリーブをすぐに再開するよりも数秒待ってから再開する方が再度のアタリが期待できるような気がします。皆さんもいろいろ試してみることをお奨めします(続く)。


リトリーブフィッシングのプチテク(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回は、キャストしたあと、ロッドをどの位置に保つかについて触れました。今回は、リトリーブの仕方について、ご説明したいと思います。

右利きの方を想定してご説明すると、毛バリをキャストしたのち、ロッドを持った右手の人差し指か中指でフライラインをロッドに軽く押しつけるようにはさみ、右手とリールの間のフライラインを左手で掴み10~15cmほどゆっくり手前に引いたのち左手を離します。この左手の動きを繰り返すことで、リトリーブすることができます。

この間に竿先や手先にグッと重さを感じることがありますが、これがアタリです(極まれに根掛かりの場合がありますのでご注意ください)。

アタリがなければリトリーブを続けますが、どこまでリトリーブすればよいかについてご説明したいと思います。釣り場ではまだフライラインがロッドから5m以上出ているのにリトリーブをやめ次のキャストに入る方をよく見かけますが、最初は出来るだけ手前までリトリーブすることをお奨めします。具体的には、フライラインの先端が竿先の30㎝程先に来るまでリトリーブを繰り返します。そして、そこまで来たら、今度は、フライラインを左手で持ちながらロッドをゆっくり立てることにより毛バリを手前に引いてきます(日本古来のテンカラ釣りの要領です)。この時に魚が毛バリを咥えることが結構あり、フライラインも短いのでアタリも鮮明に出やすいことから、アタリやアワセのタイミングを体感し会得するとよいと思います。なお、アタリは手先に感じるだけでなく、リーダーやティペットの動きが一瞬止まったり反対に動いたりすることも多々ありますので、目でも注意深く見ておく必要があります。またアタリがあってもアワセないとフッキングしないことも分かると思います。

王禅寺などの釣り場では、足元で魚が掛かるケースが多く、私は今でも、よくこれを実践しています。

この週末釣行される方は是非試してみることをお奨めします(続く)。


リトリーブフィッシングのプチテク(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回は、フライライン-リーダー-ティペット-毛バリがどのような順番でどのように沈んでいくかについてご説明し、釣り場でフライラインを短くして実際に試してみることをお奨めしました。

今回は、キャストしたあと、ロッドの位置をどう保つかについて触れておきたいと思います。
結論から言いますと、ロッドは下向きにして、竿先(ロッドティップ)が水面ギリギリの位置に来るように保つことをお奨めします。竿先が水面より上に出すぎていると、空中にあるフライラインが重みでたるんでしまい、アタリが取りづらいうえに、仮にアタリがあってもアワセが遅くなってしまうからです。なお、この話はフローティングラインの場合ですので、お含みおきください。シンキングラインの場合は微妙に違うところがありますので今後ご説明させていただきたいと思います。
本日もお酒を飲んでしまったのでこれくらいで失礼します(続く)。


リトリーブフィッシングのプチテク(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

これまで、リトリーブフィッシングの仕掛けのポイントについて3回に分けてご説明してきました。今回からは、実践ノウハウをご紹介できればと思っていますので、よろしくお願いします。

今回は、まずフライライン-リーダー-ティペット-毛バリがどのような順番でどのように沈んでいくかについてご説明したいと思います。

最初にフローティングラインを使用するケースでご説明します。この場合、毛バリをキャストした後、基本的には毛バリから沈み始め、次に毛バリに引きずられる形でティペットが沈み、最後にリーダーが沈んでいきます。この時、浮力や表面張力によるものと思われますが、ティペットやリーダーは、毛バリ側から徐々に沈んでいきます。これを、横から見ると、ティペットやリーダーは直線状ではなく、山なり即ち曲線を描くように沈んでいきます。

このことは、仮に沈む過程で、魚が毛バリを咥えても、曲線が伸びるだけで、手元までアタリが伝わらないケースがあることを意味します。

このため、毛バリを一定の深さのところに沈ませつつアタリも取りたいときは、キャストして単に待つのではなく、多少フライラインを手前に引くことにより、ティペットとリーダーを直線状に保つ必要があります。

文章のみでの説明で少しわかりづらいと思いますので、釣り場に着いたら、いきなり一生懸命遠くにキャストするのではなく、まず、フライラインを1~2mほど引き出して、延べ竿を使う要領で、毛バリをキャストして観察してみることをお奨めします。
また、この時に毛バリの沈むスピードも合わせて確認することをお奨めします。毛バリによって沈むスピードが異なることや、自分のイメージより速く沈んだり、逆に意外とゆっくり沈んでいることがわかると思います。

なお、この場合、まずは毛バリが底に着くまで待つことをお奨めします。毛バリが底に着いたかどうかは、ティペットやリーダーの動きで判断します。具体的には、底に着くとティペットやリーダーの動きが止まります。
加えてこの際に、沈むまでに何秒かかるかを頭の中で数えておくと、遠くにキャストした時にも毛バリがどの深さにあるか推測(コントロール)できますのでお奨めします。(続く)


リトリーブフィッシングの仕掛けのポイント(その3) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回に続き、リトリーブフィッシングの仕掛けについて、ご説明したいと思います。今回は、リーダー+ティペットの長さについての私の考えをお示ししたいと思います。

リトリーブフィッシングでは、水中のフライラインの後を追うようにして毛バリが動くことになります。このため、フライラインの先端と毛バリの距離(=リーダー+ティペットの長さ)について他の釣り方以上に気を遣う必要があると思っています。

一般的に、リーダー+ティペットの長さが長ければ長いほど魚の警戒心が弱まり毛バリを咥えてくれる可能性が高まると考えられます。しかし一方で、逆にアタリは取りづらくなるという関係があります。このどちらを優先するかは、釣り場の状況を踏まえて考える必要があります。

私の場合は、魚が多く警戒心も弱い管理釣り場では、9ftのリーダーを基本に使用しています。一方、魚の数が相対的に少なく警戒心も強い芦ノ湖のような自然の湖沼では、主に12ftのリーダーを使用するようにしています。

なお、管理釣り場では、リーダー+ティペットの長さを極端に短く(1m程度)している方も見かけますので、皆さんもいろいろ試してみることをお奨めします。


リトリーブフィッシングの仕掛けのポイント(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回に続き、リトリーブフィッシングの仕掛けについて、ご説明したいと思います。
今回は、仕掛けといってもフライラインの種類と使い分けについてご説明します。

これまで、ご説明してきたルースニングやドライフィッシングに使用するフライラインは、水面に浮かぶフローティングラインでした。
しかし、リトリーブフィッシングについては、フローティングラインと水中に沈むシンキングラインを状況によって使い分ける必要があります。基本的にターゲットとなる魚がどの深さにいるか、どの層(タナ)を狙うかによって、使用するラインが異なってきます。

水面から1m程度の深さまでなら、フローティングラインでもOKですが、これより深いタナを探るとなると、毛バリの重さにもよりますが、シンキングラインを使った方がより効率的で、アタリも取りやすくなると思います。

なお、シンキングラインといっても、水に沈む速さの違いで、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅵ等のタイプ(種類)があります。数字が大きくなるほど早く沈みます。タイプごとの沈下速度(シンクレート)はメーカーによって多少の違いがありますが、3M社のウェットセルを例にとると次のとおりとなっています。

タイプⅠ 1秒あたり3.2~4.4cm(25~30秒程度)
タイプⅡ      同5.1~8.3cm(15秒前後)
タイプⅢ      同8.0~14.0cm(10秒前後)
タイプⅣ      同9.5~16.5cm(8秒前後)
タイプⅥ     同14.0~20.3cm(6秒前後)
()内は、ラインを1m沈めるために必要な秒数を逆算したものです。   

普通の管理釣り場では、水深は深くても3~4mほどかと思いますので、タイプⅢまでで十分かと思います。管理釣り場用に一つ選ぶとすればタイプⅡかⅢがお奨めです。

ちなみにタイプⅣ、Ⅵは、芦ノ湖等深さ5mを越えるようなタナを狙う場合に必要となります。芦ノ湖では、7~8mのタナを狙うことがよくありますが、この場合はタイプⅥを使用してキャスト後時計を見ながら1分程度カウントダウンしてからリトリーブを開始しています。

なお、管理釣り場では、最初のうちはフローティングラインとビーズヘッドかレッドワイヤで重くした毛バリの組み合わせで、リトリーブとアワセのコツをつかむことをお奨めします。
私も、王禅寺や開成では、ドライフィッシングを楽しんだ後に、ライン(フローティング)はそのまま使用し毛バリだけチェンジしてリトリーブフィッシングを楽しむことが結構あります。


リトリーブフィッシングの仕掛けのポイント(その1) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、リトリーブフィッシングの仕掛けについて、ご説明したいと思います。
仕掛けの構成は、基本的にはドライフィッシングと同じで、フライライン(次回以降ご説明したいと思いますが数種類の使い分けが必要になります)-リーダー-ティペット-毛バリとなります。

リトリーブフィッシングにおいては、アタリをとりやすくするために、他の釣り方以上に、フライライン、リーダー、ティペットをまっすぐに保つ必要がありますのでご留意ください。リーダー等に癖がついていると、折角魚が毛バリを咥えても、手元までアタリが伝わらずわからないままに終わってしまいます。エサ釣りであれば、アワセなくても魚が飲み込んでくれることが多いのですが、毛バリの場合は魚が違和感を感じて毛バリを離してしまうことが多いため、釣果に大きく影響してしまいます。このため、特に癖のつきやすいリーダー部をこまめに伸ばす必要があります。

なお、こうした煩わしさを避けるため、そもそもリーダーを使用しない方も多いようです。このことに関しての私の考えは次のとおりです。

まず、魚が浮いていて水面直下を狙う場合は、毛バリの着水時に見切られてしまう恐れがあるため、やはりリーダーを使用して綺麗に毛バリをターンオーバーさせるほうが良いと思っています。

一方で、魚が深みに潜んでいて深いところを狙う場合は、私も必ずしもリーダーは必須ではないと思っています。こうしたケースでは、フライラインに直接ティペットを結んで使用しても良いと思いますが、私は、大物が掛かった場合のアワセ切れをできるだけ防ぐため、ある程度のクッションが必要と考えており、基本的にはドライフィッシングと同様にリーダーを使用しています。

ただ、アタリが小さい場合やアタリはあってもなかなかフッキングしない場合には、毛バリに問題があるケースも多いのですが、リーダーの代わりに最近はやりの「PEライン」を使用することがあります。具体的にはフライラインにPEラインを1mほど結び、その先にティペットを約1.5mつないで使っています。心なしかアタリがよくわかり、フッキング率も向上するような気がしています。

なお、正解は1つではないと思いますので、皆さんもPEラインも含めいろいろ試されることをお奨めします。


リトリーブフィッシングについて(その2) [釣りノウハウ(実釣編)]

前回から、「リトリーブフィッシング」取り上げています。
前回は、リトリーブフィッシングとは何かということと、この釣り方が難しいことなどについて記しました。

今回は、なぜわざわざこの難しい釣り方をご紹介する必要があるのかについてご説明したいと思います。

一言でいえば、この釣り方を知ることによりルースニングやドライフィッシングと比べより広範囲にポイントを探れるという利点があるということです。

ルースニングやドライフィッシングは狙いが点若しくは線になりますが、リトリーブフィッシングの場合は、面でしかも、タテすなわちある程度の深さも探れるというメリットがあります。

管理釣り場ではルースニングで十分な場合が多いのですが、自然の湖沼や河川ではその圧倒的な広さや水量により、ルースニングでは限界があり無力感を覚える場合があります。こうした場合に対抗できるのがリトリーブフィッシングだと思います。

また、この釣りでは、視覚というより触覚、すなわち手に伝わるアタリで合わせるという難しさがありますが、逆に言うと釣れた場合の感激はひとしおです。

ということで、フライフィッシングを楽しもうとする方には、幅を広げる意味でも、是非この釣り方を身につけていただければと思っています。

本日は、酔っていることもあり、これくらいにさせてください。すみません[たらーっ(汗)]


ウェットアンドストリーマーフィッシング(リトリーブフィッシング)について [釣りノウハウ(実釣編)]

これまでに、ルースニングとドライフィッシングについて、私の経験やノウハウ(プチテク)についてご説明をしてきました。年末年始もあって相当間が空いたのですが、いよいよウェットアンドストリーマーフィッシングについて、ご説明していきたいと思います。なお、ウェットアンドストリーマーフィッシングという言い方は長いので、これ以降「リトリーブフィッシング」ということにします。

私は、その昔、芦ノ湖や忍野八海等の湖沼でフライフィッシングを始めたので、このリトリーブフィッシングの経験が一番長いのですが、いまだに試行錯誤の連続で、まだまだ手探りの状態です。私の経験上、一番難しい釣り方ではないかと思っています。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は新年に入ってからこの釣り方を意識して増やしています。その第一の目的は、2月25日の芦ノ湖の特別解禁に備えることにあります(特別解禁日はルースニングが禁止されています)が、もう一つ、このブログを書くにあたっての実践確認のためでもあります。

いずれにしても、これからご説明する内容は、必ずしも確たる自信なり結論を持ってアップしているわけではないことについて、予めご容赦ください。最初から言い訳がましくてすみません[バッド(下向き矢印)]

まず本日は、リトリーブフィッシングとは何かという点について触れておきたいと思います。
リトリーブフィッシングとは、「毛バリをキャストしたのち、(一定の時間をおいて)ラインを手繰り寄せることで毛バリを手前に引いてくること(=リトリーブ)により、魚のアタリをとってフッキングさせようとする釣り方」です。
ルアーの場合はリールを巻いてルアーを手前に引いてきますが、この釣り方では、手で直接ラインを持って手前に引くというある意味原始的な方法を用います。
また、ルースニングやドライフィッシングではアタリを視覚的にとらえアワセますが、この釣り方では、例外的に視覚でとらえることもあるものの、基本的には魚が毛バリを咥えた際にロッドを持つ手に伝わる感触でアワセるという違いがあります。

本日は、これくらいにしたいと思います。


ドライフィッシングのプチテク(その9)  [釣りノウハウ(実釣編)]

今日も、ドライフィッシングのプチテクについてご紹介します。

ドライフィッシングをしていると、毛バリが次第に浮力を失くし、沈むようになってきます。そこで、どこで毛バリを交換するかを考える必要が出てきますが、私の実践していることをご紹介したいと思います。

まず、或る1つの毛バリを使ってアタリが出ない場合には、早めに見切り、浮力を失くす以前に、15~20分で違う種類若しくは違うサイズの毛バリに替えるようにしています。特に毛バリが着水した周辺の水面に変化が全くない場合は、より早く見切るようにしています。

次に、釣れている毛バリの場合にどこまで使うかですが、私は出来るだけ長く使うようにしています。浮力を失くしてもまずはタオル等で水を切ってから、以前ご紹介したドライジェルやギンクを少量指先に取り毛バリのボディやウイングに塗ってキャストするようにしています。これで浮力が回復すればまたしばらく使えます。ドライジェル等を塗ることをこまめに繰り返すことによって、意外と長く使えます。

しかし、フックを魚から外す際にウイングを切ってしまった場合やボディに水がしみ込んでしまった場合には、ドライジェル等を塗ってもさすがに浮かなくなってきます。この時も、私はすぐに毛バリを替えずに、キャストしたのち毛バリが水中に沈んで見えなくなった段階で、ウェットキャスティングの要領で、ラインをゆっくりリトリーブする(ライン、リーダー、ティペットのテンションを保ちつつ手前に引く)ようにしています。アタッている毛バリの場合、このようにしても、魚が結構毛バリを咥え、アタリが竿先に伝わってくることがあります。毛バリは見えませんが、この段階でアワセてフッキングするケースがあります。ウェットアンドストリーマーフィッシングの練習にもなりますので、お奨めです。これでアタリが遠のくようになった段階で初めて新しいドライフライに替えるようにしています。

ドライフィッシングのプチテクは、その9まで来ましたが、私のノウハウはほぼご紹介しましたので、ここで一旦終了したいと思います。少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

なお、年始以降は、ウェットアンドストリーマーフィッシングのプチテクをご紹介できればと思っています。


ドライフィッシングのプチテク(その8)  [釣りノウハウ(実釣編)]

本日も、またまた、ドライフィッシングのプチテクについてご紹介します。

ドライフィッシングに適した時間帯は、一般に魚の活性が高まる、太陽が傾く夕方から日没後の暗闇が迫り毛バリが見えなくなるまでです。しかし、毛バリが見えなくなったあとも、警戒心が解けるのか魚の活性は引き続き高いように思います。

ここで毛バリが見えなくなった後でもドライフィッシングが今しばらく楽しめる、管釣りならではのテクニックをご紹介します。

それは、対岸の照明の明かりや月明かりが水面に反射して光っている場合に使えるテクニックです。この光っている部分に毛バリを落とすことが本日のプチテクです。ここに毛バリを落とすと、毛バリの影が出来てその位置がわかります。そして、この影に魚が出てくるのもわかります。

後は、水面が光っている部分に毛バリをキャストできる技術を持っているかどうかということになりますが、実はそれが出来なくても、毛バリを動かさずに、自らが岸に沿って横に移動することによって水面が光っている部分に毛バリを置くことが可能ですので、どなたでもこのやり方を使って楽しめると思います。

私はキャストがそれほど上手くありませんが、それでも数歩移動すれば毛バリの位置がわかります。なお、毛バリだけでなく、フライライン、リーダーそしてティペットの状況も影となってわかりますので、キャストがうまくいっているかどうかの判断も出来ます。

私は、このプチテクを使うことによって、他の方より長くドライフィッシングを楽しんでいます。

なお、日没後に沖合をルースニングで狙う際にも、この水面の光を使うことによって、インディケーターの位置やアタリがわかりますので、試してみることをお奨めします。

本日は、超マニアックな話にお付き合いいただきありがとうございました[たらーっ(汗)]


ドライフィッシングのプチテク(その7)  [釣りノウハウ(実釣編)]

間が開きましたが、引き続きドライフィッシングのプチテクについてご紹介します。
以前、ドライフィッシングは毛バリが着水してすぐに勝負がつくことが多いとご説明しました。このため釣果を上げるためには、着水後毛バリが不自然に動かないようにする必要があります。

しかしながら、私自身もそうですが、往々にして毛バリが着水した直後に手前に引っ張ってしまう(いる)ことがあります。釣り場で見ていると、なかには、そのことに気づいていない方もおられるようです。

まず、その原因を知ることが、こうした現象を防ぐことにつながると思いますので、私なりに思っていることをご説明したいと思います。

一つ目ですが、フライラインやリーダーに癖がついているため着水直後に折角伸びきったラインやリーダーが元(癖のついた状態)に戻ろうとしてしまうために生じるものです。これを防ぐには、ラインドレッサーやリーダーストレイナーでこまめに癖を取り除く必要があります。

次に二つ目ですが、キャストの際に必要以上に力を入れたり、手首を使いすぎるために、ロッドの穂先部分が地面の方を向いてしなってしまう(時計で言うところの9時の位置(地面と平行)で止まらずに8時の方向に行ってしまう)ことがあげらます。こうなると、意図に反して穂先が毛バリを手前に引っ張ってしまうことになります。これを防ぐには、キャストする際にグリップを10時の位置で止める必要があります(なお、グリップを10時の位置で止めても、穂先はしなるため、穂先は9時のあたりまで行ってしまいます)。グリップを10時の位置で止めるには、キャスト中極力手首を使わずに固定しておく感覚が必要だと思っています。このあたりの感覚は釣り場でトライアンドエラーを繰り返しながら、身に着けていただければと思います?。(続く)


ドライフィッシングのプチテク(その6) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回は、ドライフィッシングで魚が毛バリを咥えたものの、フッキングしなかった後の対応について私の考えをご紹介します。

私の経験から「魚の顔は二度まで」あると思っています。即ち一度フッキングに失敗しても、もう一度チャンスがあるケースが多いと感じています。したがって、すぐに諦めるのではなく、一度目に小さくアワセて毛バリが水面を少し動いた程度であれば、そのまましばらく待つことをお奨めします。また、大きくアワセてしまい毛バリが水面から離れた場合には、間髪を入れずにもう一度同じところに毛バリをキャストすることをお奨めします。この場合、私は一度目のアワセでラインをピックアップしたことにして、そのままバックキャストし、次のフォーワードキャストでラインをリリースするようにしています。是非試してみることをお奨めします。

なお「三度目の正直」は、私の経験上あまりないように思いますが、当然絶対ないとは言い切れませんので、もう一度(通算三度)試してみても面白いかと思います。(続く)


ドライフィッシングのプチテク(その5) [釣りノウハウ(実釣編)]

これまで、ドライフィシングの攻め方、狙い方をご紹介してきました。

今回は、キャストしても毛バリに魚が出ないケースの誘い方についてご紹介します。
特に、毛バリが着水した際に、毛バリの周囲の水面が多少盛り上がる等変化が見られるものの、しばらく(10秒位)しても魚が毛バリを咥えない(出ない)場合があります。
この水面の変化は魚が毛バリに興味を持って近づいたものの違和感を感じて反転して戻る際に生じるケースが多いように思います。この場合、一旦は毛バリに興味を持ったので脈ありだと思って一度で諦めることなく、キャスト時にティペットがしっかり伸びきるよう気を付けながら再度同じところを狙ってキャストすることをお奨めします。
これを2,3回繰り返しても魚が出ないときは、今度はしばらく(10秒位)したら20~30㎝程度毛バリを手前に引いてみて誘いを掛けることも手です。
水面に波紋をたてつつ毛バリを引くと、魚の興味を再度惹いたり、魚がエサを逃がすまいと反射的に咥えたり(いわゆる反射喰い)するのか、意外とこの時に魚が追ってきて毛バリを咥えることがあります。

これでもダメな場合は、一旦諦めて、別の場所を狙ってキャストするようにしています。(続く)


ドライフィッシングのプチテク(その4) [釣りノウハウ(実釣編)]

今回も、引き続き毛バリをキャストする際の狙い目について、ご説明したいと思います。

ドライフィッシングは、別名ライズフィッシングともいいます。ライズとは、水面に浮かび出てきた羽化しようとする(した)水生昆虫や水面に落ちた昆虫類を魚が捕食する行動を言いますが、この際水面にできる波紋をライズリングと言います。今回は、ライズリングに着目したいと思います。

私は特にドライフィッシングが好きなため、釣り場に着いたらまず水面の状態を見るようにしています。水面にライズリングが出ているかどうかを確認するためです。そしてライズリングが出ていればそこに狙いを定めて毛バリをキャストするようにしています。この場合、キャストは、距離よりも正確性が要求されます。管理釣り場では、多少狙いと異なっても魚が多いため毛バリが落ちたところにいる別の魚が釣れたりしますが、自然河川では魚がいるポイントが限られているためよりシビアで、どんなに飛ばしてもポイントがズレたらまず釣れません。皆さんも、漫然とキャストするのではなく、できるだけライズリングや魚が見える場合は魚を狙ってキャストすることをお奨めします。そうすればドライフィッシングをしながらキャストの練習もしていることになります。最初はなかなか狙い通り行かないかもしれませんが、何度もやっているとコツを掴むことができ正確性が身につくと思います。なおこの場合、出来るだけ近いライズリングから攻めてみることをお奨めします。距離を犠牲にしてでも正確性を身に着けることが重要です。

ところで、ライズリングには大きく2種類あると思っています。
1つ目は、間隔(時間)をあけてほぼ同じところに出来るものです。これは魚が回遊せずに一か所にとどまっていて、水面に昆虫類が落ちてくるのを待っているのではないかと思います。
2つ目は、ライズリングが一定のルート上を少しずつ動いているものです。これは魚が回遊しながら、捕食活動をしているのではないかと思っています。

どちらもターゲットになりますが、前者を狙う場合は、毛バリをライズリングが生じる場所やその周辺に落とすようにしています。
また後者を狙う場合は、魚が移動していることを想定して、少し先回りし毛バリを落とすようにしています。

なお、弱った魚がふらふらと水面直下を泳いでいるケースで、背びれが出たりして波紋が出ることがありますが、これをライズリングと間違わないようにしてください。(続く)


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