フライフィッシングの敷居を下げるためのアプローチ(その2) [釣りノウハウ]
次に、キャスティング(投げること)が難しいという点について
皆さん、キャスティングという時に、どれくらい飛ばそうとイメージされますか?
私は、キャスティングとは、単純に「魚がいるところに毛バリを落とすこと」だと思っています。では、管理釣り場で魚がいるところとは? そうです。足元、岸からすぐのところにも魚は沢山います。むしろ駆け上がりがある岸辺のほうがよく釣れる経験をしています。まずは、5~6M(車一台分の長さ)投げられれば十分でしょう。
一方で、ロッド(竿)の長さは、私がお奨めする9フィートだとして、メートルに換算すると約2.7Mです。これに、フライラインをロッドと同じ長さだけ出したとして倍の5.4M、それにフライラインの先についているリーダー(糸)が2Mだとして、合計7.4Mになります。この程度であれば、延べ竿を振りかざす要領で簡単に投げられます。これで、大抵の管理釣り場で、魚が釣れると思います。
惚れ惚れするぐらいに綺麗に、しかもフルライン20M~25M投げる上手な方がいますが、それは、ごく僅かの方です。そのレベルを目指す前に、まずはそもそもの目的である魚を釣ることを考えましょう。ちなみに私は軽い追い風の条件の良い時でも、15M投げるのがせいぜいです。
なお、フライの釣り方には、大きく3つあります。まず最初にお奨めするのは浮き釣り的なルースニングですが、この場合、毛バリが5M先に落ちれば、まずは十分です。
ですから、地球の向こう側にでも投げようかとの勢いで力いっぱいロッドを振り回している方を時たま見かけますが、そんな必要はないということです。まずは、気を楽に持つことです。
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